オバマ米大統領は1日深夜、ホワイトハウスで緊急声明を発表、2001年9月11日の米同時テロ事件を首謀した国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディン容疑者を1日、パキスタン国内で殺害したと明らかにした。大統領は、対テロ戦争における「最も重要な成果」と強調、「正義は成し遂げられた」と強調した。
米国は同時テロ事件直後の01年10月、アフガニスタンでの対テロ戦争を開始してから約10年で、ようやく悲願を果たした。反米テロの象徴だったビンラディン容疑者の殺害は、対テロ戦争の歴史的転機となるほか、来年の大統領選で再選を目指すオバマ大統領にとっても追い風となりそうだ。
オバマ大統領は声明で、昨年8月にビンラディン容疑者がパキスタンに潜伏しているとの報告を受け、先週になって同容疑者の殺害を許可したと説明。1日に同容疑者を標的とした軍事作戦を実行し、銃撃戦の末に同容疑者を殺害、遺体を収容したと述べた。米側に死傷者はないという。
また、米国民に対し、引き続きテロに対する警戒を怠らないよう呼び掛け、テロ掃討作戦を継続する決意を表明する一方、「イスラムとは戦争をしていない」とも強調した。
同時テロ事件では、乗っ取られた民間機4機がニューヨークの世界貿易センタービルやワシントン郊外の国防総省ビルに激突したほか、ペンシルベニア州シャンクスビルに墜落。約3000人が死亡した。
米主要メディアが「ビンラディン死亡」の一報を伝えると、オバマ大統領の発表前からホワイトハウス前には多数の市民が集まり、「USA、USA」と歓喜の叫び声を上げた。