先日CCIの皆さんとゴルフへ。
かなり下手な私たちを優しくフォローしてくださり、
本当に感謝・感謝です。
当社とCCIさんは、以前より業務提携をしているわけですが、
一度、業務提携について考えてみたいと思います。
持論ですが、業務提携には3つの種類があると思っています。
1)自社利益先行型
2)互恵関係型
3)社会価値貢献型
1)自社利益先行型
業務提携を考える際は、自社のビジネスプロセスにおける
ウィークポイントを補うべし。裏を返せば、自社で足りなり
リソースを業務提携で獲得し利益を最大化するという視点。
ビジネススクール的には正しい理論だと思いますが、
自社の利益のみを追求する視点では、業務提携は長くは
続かないと思われる。
2)互恵関係型
双方の利益をしっかりと見据え、いわゆるWin-Winを考え抜き、
行動に移すパターン。
これは、両社にとってメリットがあるため、メリットが続く限り
提携は長く続く。
しかし、どちらか一方のメリットがなくなったとき、
提携は形だけのものになる。
3)社会価値貢献型
提携する2社が組むことで、1社では実現できなかった社会への貢献が可能に
なるという視点。
Aという技術と、Bという技術が組合わさることになり、
社会のCという課題が解決される。
という具合。
このパターンは、耳障りは良いが、両社の経営者が高い志を持ち、そして
提携窓口の担当者もこの理想を理解している必要がある。
そのため、難易度は高いと思われる。
ここで私が感じることは、提携のパターンは、
時系列で考えるべきということ。
提携の初期段階、つまり、提携先を探す際には、自社利益先行型で
あってしかるべき。最初から、社会貢献をするために提携先を探す
経営者はいないはず。
提携の交渉段階では、互恵関係型を意識するべき。
当然、相手があっての提携なので、相手型の利益をしっかりと
考え、そして自社の利益も考える。両社が両社の利益を認識
したうえで提携に踏み込む。
提携の調印および実務段階では、社会価値貢献型を強く
意識すべきと思われる。
なぜならば、提携効果とは一朝一夕で出てくるものではない。
企業文化も価値観も異なる企業同士が、一緒に仕事をする
わけなので、当然といえば当然。
しかし、経営者は、時としてせっかちなので、すぐに利益を求めたがる。
利益を求めるのは当然だが、そこに、時間軸をおいて考えが方がよい。
その際に必要なのは、「2社の提携により、社会の○○を解決する」
「その結果として、利益が付いてくる」
というくらいの心構えが望ましい。
私自身、業務提携と向き合う際は、この「社会価値貢献型」を
意識し続けたいと思う。