米国では、代理店が大型のアカウントを獲得すると、
その内容が報道されることがある。
今回の場合では、ヨーロッパのPR代理店である「Brand2life」が
ニコンのリテナーアカウントを獲得したというニュース。
代理店の担当者が、ニコンのPR戦略をどのようにしたいか、
明確に語っている。
内容はコチラ
(要約すると)
・ニコンは8社コンペの結果、Brands2lifeをリテナーエージェンシーに選定
・Brand2life曰く、全ヨーロッパにてニコンのカメラキットを購入できる状態を構築したい
・また、全ヨーロッパに展開するニコンの販売店の教育・啓蒙を強化する
・販売網は激しい値下げ圧力がかかっているからだ
日本では、代理店は黒子的存在であり、
自社がどこの会社を担当しています!と声高々に言うことはまれ。
むしろ、代理店を活用していること自体隠したがる企業担当者もいる。
企業から発信されるメッセージが、代理店からそして企業担当者からと
2つ存在して情報が錯綜させては駄目だと思う。でも、双方があらかじめ役割を
分担し、「このブランド」をこうしたい!と市場にメッセージを発信してくのは
効果的だと思う。
何よりも、欧米の代理店のコメントを見ると、お客様のブランドを
自分たちが担当するブランドとして責任と誇りを持って仕事に
取り組んでいる。今回のニコンの記事もそうである。
お客様からのブリーフィング通りの戦略ではなく、代理店として
プロとしての発言がなされている。
日本の代理店は、自分が担当するブランド・企業について、
もっと責任と誇りを持つべきだと感じる。
そのような視点を持てば、代理店側の都合でサービスを提供
することなく、本当にお客様にとってベストな解決策が生まれてくるはず。
我々の会社も、そのような視点を持ってお客様と向き合って
いきたいと改めて思いました。