先日『海峡ビューしものせき』での『オーボエとピアノでのロビーミニコンサート』を開催しました音譜

 

国民宿舎「海峡ビューしものせき」では定期的に地元の演奏家を招いて30分程度のロビーコンサートを開催しています。

コチラは関門海峡を見下ろす、素敵なロケーションでして、2年前くらいに、コンサートの存在を知り、私もココで演奏披露してみたいなと考え、ようやく念願が叶いました音符

 

今では、水曜のお昼と、土曜の夜に、それぞれ隔週で開催されているようですが、入場無料で地元音楽家の生演奏が聴けるので、宿泊のお客様のみならず、市内の固定ファンのお客様も多いようです。 

 

せっかく生演奏やライヴ感覚を体験できる機会なので、個人的には吹奏楽部の学生さんなど、音楽好きな方にもっと聴いて欲しいな…と思っています音譜

(平日は無理だし、土曜は夜ですが、保護者同伴で)

 

…で、また前置きが長くなりました。

楽器再開後・初のオーボエソロでの演奏会でしたが、30分程度のミニコンサートとは言え、ようやくココまで戻ってきましたニコニコ

 

「頑張った!楽しかった!」…で終われば良いのかも知れませんが、今回も反省点がたくさんありますので、言い訳ではないのですが、少し思った事をまとめて記しておこうかと思います。

 

ココ数年で一番練習して臨んだ演奏会当日は、海が近い立地に、梅雨明け時期のせいもあってか『湿度が89%』でして、更に演奏する辺りは2階へ上がる階段付近で天井が高く吹き抜けなので、受付や客席からの冷房がなかなか届かず、楽器もリードも重く、とにかく鳴りが悪くて大変苦しかったのですが、なんとか頑張りました…驚き

ちょっと前のブログ(7/2「美女と野獣とガブリエル♪」)でも少し記したのですが、最近『ピッチの高さと湿度』に悩まされていました。…ですので、今回は演奏会場に『湿度機能の付いた置時計(安物)』を持参していたのですが、到着時が81%くらいで、本番に向けて冷房が効いて落ち着くかと思いきや、逆で多くのお客様の入りと、スポットライトの影響もあるのか、終演時は89%でした…。 (湿度を知ったからと言って結局無力だったですが、今後の対策に活かしたいと思います。)

 

↓ちなみに我が家の今の湿度は57%で快適ですハイハイ

 

極端な乾燥は、逆に「木の割れ」に繋がるので良くないですが、通常、楽器演奏に適した湿度は50~60%と言われています。

 

梅雨時期なので仕方ないのですが、たぶん30歳位までの毎日ひたすらオーボエを吹いていた頃は、自然と無意識に調整していたのかも知れませんが、今のように「合わせ練習や本番の数日前」だけとかで吹く状態(毎日吹けよ…口笛)だと、季節や環境が急に変わっていて、楽器やリードの変化に驚きます。

 

ギターやピアノも同じですが、やはり木管楽器も木製ですので、空気中の水分を吸収しやすいんですね。もちろんリードもです。

 

楽器が水を吸うとどうなるかというと、カラっとした響きではなくなり、非常に重たく、吹き込んでも楽器が鳴ってくれなくなります。

必然的にどうなるかというと、鳴りにくいものを無理やり鳴らそうとして、頑張り過ぎる事になり、常日頃に考えている脱力とは真逆の方向になってしまいます。

 

またオーボエのリードは、振動してくれない(鳴りにくい)からといって、上下の唇で力んで噛んでしまうと、タダでさえ1mm程度しかない「吹き口」が更に狭くなってしまい、息が入りにくくなり、ピッチが上ずってしまいます。 

こうなってくると、通常、音痴な人でなければ「上ずった調子っぱずれな感じ」に耐えられなくなるので、低めに吹こうとして、口の形を丸く深いイメージ(「オー」とか「ポー」とか「モー」とか)に操作しようとします。 そしてこれが、またしても「口の周りの筋肉」や「音楽表現以外の神経」を余計に疲労させる為、非常に疲れます。

 

ここ最近の悩みもあり、今回はリードを1mm~1.5mmほど長めに設定して、何度も試していたので、ピッチに関しては、前回の演奏会よりはハマる感じで、なんとか落ち着きました。 

 

ちなみにピアノも湿度が高いと、ピッチが上がるらしいので、歩み寄れていたのかも知れません。(実際、会場のピアノは全般的に少し高かったです。)

 

ただ、今回はピッチうんぬん…ではなく、本当にリードも楽器も鳴らない、響いてくれない…という驚きの状況でした無気力

 

ちなみに1曲目はまだ良かったのですが、これについては、直前まで冷房の効いた控室で楽器を落ち着かせていたので、出だしは良かったのかなと思われます。 ただ、これも控室と演奏会場との気温差を生み、更にそこに温かい息を満遍なく送り込むので、管内では普段溜まらない水滴を生み、オーボエ吹きの方ならご理解頂けるかと思いますが、この水滴が第1・2オクターブホールを直撃します。

本来大好きな「中間ファ」も、元々繊細で悩みの「高いラ」も致命的な影響を受けます昇天

 

更に、今回は大丈夫でしたが、湿度はベタつくので「キータンポの張り付き」の危険性も高めます。 キータンポが張り付くとどうなるか…、当然、音が変わりません。開くべき穴が開かないので、違った音や、情けない変な音が出ます魂が抜ける(6月の演奏会では大変だったです…。)

 

そんな感じで、自己紹介や曲目司会して2曲目に入ると、オーボエもリードも驚きの環境へ変貌していました。

 

そこから先は、曲間でお客様に謝りつつ、掃除をしつつ…と、良く分からない精神状態で次の曲・次の曲へと、進んでいきました。

ココが司会もしながら演奏する難点ですね。ステージに出て退場するまで、吹いているか喋っているかで余裕がないのです。

 

ただ、ひとつ嬉しかったのは、私が楽器を掃除している間、僅かな時間とはいえ音楽も司会も途切れるので「妙な気まずい静寂」に陥るのですが、ピアニストの方が絶妙なタイミングで「さりげないBGM」を弾いて下さった事です。 気の利いた心遣いに本当に感謝致します。 

あのような事がサラッと出来るのは、ピアニストの方ならではかも知れませんが、本当に羨ましい限りです。

 

そんなこんなで、何とか終演まで辿りつきました。 改善方法はまだまだ模索中ですが、少しでも快適に良い演奏をお届けできるよう、普段の練習とメンテナンスとイメージトレーニングなどを重ねていこうと思います。

 

色々ありましたが、せっかくですので、怪しいトコはカットしつつ『演奏会のハイライト動画』を作成しました…^_^;

 

やはり全般的にスカっと鳴っていない感じがありますが、頑張った成果ですのでお聴き頂けると嬉しいです音譜

 

 ご来場頂いたお客様や関係者の皆様に心より感謝致します。

 ここ数年来の知り合って間もないの音楽仲間から、20年ぶり位の懐かしい音楽仲間まで、多くの方にお越し頂き、とても嬉しかったですニコニコ

 

また、企画して練習して、活動の場を広げたいと思っています。音譜

 

【演奏曲】

1.『オーボエ協奏曲 ニ長調Op.7‐6』 第一楽章(T.アルビノーニ)

2.『シンフォニア』~カンタータ156番より(J.S.バッハ)

3.『ハナミズキ』一青窈(マシコタツロウ) 

4.『ウイスキーが、お好きでしょ』SAYURI(杉真理)

5.『ニューシネマパラダイス』より(E.モリコーネ)

6.『人生のメリーゴーランド』(久石譲)

アンコール:『アシタカとサン』(久石譲)

 

音譜アルビノーニだけは、フル動画を投稿してみましたので、宜しければそちらもどうぞ🎶

Oboe Concerto D-Dur Op.7- 6 1mov. / Tomaso albinoni(Oboe&Piano) (youtube.com)

 

 

海峡ビューしものせきのHP↓

海峡ビューしものせき【公式】海峡ビューの絶景と本場下関のふく料理を味わう (kv-shimonoseki.com)

 

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