近くに行く機会があったので石笛を先日お譲りいただいた、
ぬなかわヒスイ工房さん
にお邪魔してきました!
一度お会いしたかったんですよ
工房の印象は
「とても流れの良いところ」
それもそのはず。
なんとそこは古墳の上にあり、しかもかつてそこがヒスイを磨いて勾玉を作っていた跡地だったとのこと!
工房の主である山田さんが翡翠に携わる仕事をなさっているのは決して偶然ではない
ぬなかわヒスイ工房の山田さん。
そのため造形を決めるのに何年もかかることもあるそうです!
日本人の五感はとても優れていると私は考えています。
何故なら視覚が7割を占めると言われている人間の感覚であるにもかかわらず、
「香りを聞く」聞香という遊びがあるように、
「ないものに美を感じる」
いわゆる幽玄の美を尊ぶのが古来日本の伝統文化だからです。
山田さんはまさに石が内に秘める幽玄の世界を表層まで持ってこられるスペシャリスト
石を削ることなら今の時代、機械を使えば誰でもできるし、穴を開けることも誰でも出来ます。
でも石の望む方向性、その石の素質を見極めて、となるとそうはいきません。
大量生産の世の中で、
「一つとして同じものはないから活かす」
という心を私達は忘れてしまっているように感じます。
そういえば山口光峯さんもおんなじこと言ってたな…
モノを大切にするってこういうこと?
山田さんの作られた数々の作品は皆全て生きていました。
極小の勾玉から石斧まで。
普通なら捨ててしまうであろう端材を使って何とかこれを活かせないかと考えておられるからでしょう、どんなに小さなものにもそこにはしっかりと命の息吹を感じ取ることが出来ます
風水を使って工房を観させて頂くと、配置はほぼ完璧
山田さんがおっしゃるには、
「この方がなんとなくいいでしょ?使いやすいししっくり来る。」
とのこと。
いやはや恐れ入りました
自らを縄文人見習いと仰る山田さん。
もしかしたら自然に根ざす生き方こそ縄文人の生き方で、そういう生き方をしていれば自ずと感性が磨かれて生きるために必要なものは全て使いこなせるのかも
そういえば山田さんが、
「縄文人の遺跡があるとこってどこも清々しいんですよ。」
と仰られてたな
一点だけアドバイスさせてもらって後は完璧な配置です
そりゃ流れもいいはずだ。
その後山田さんの横のご自宅にて本物の縄文人が作った勾玉を見せてもらって感動
どうやってこんなに精巧なものを作ったんだろう…
そして何よりも貴重だったのはガラス!
山田さんがおっしゃるには交易品だとのことですが、ガラスのビーズがこんな昔から日本に伝わっていたとは…
美味しいご飯を頂き、かなり幸せでした!
山田さんの工房にて。