二冊読み終えました。
感想下手くそですが、下手くそなりにざっくりと。
 
「復習の協奏曲」
御子柴シリーズ最新作です。
正直これ以上ネタあるのかなと思っていたところでの新作。まさか事務員の洋子にスポットが当たるとは。今回は洋子が殺人容疑で逮捕され、御子柴が弁護人となります。
洋子を弁護するため調べていくうちに、洋子が同じ地域出身であると知ります。
となると、当然関わってくる御子柴の過去。どう考えても、洋子は偶然ではなく狙って事務員になったとしか思えない状況。
タイトルにある「復讐」は洋子からもたらされるのか?
どんどん明かされる事実に読む手が止まりません。
そして、ラスト、復讐の意味を知ることになるでしょう。
 
「ファーストラヴ」
父親を刺殺した容疑で逮捕された聖山環菜と、この事件を題材としたノンフィクションの執筆を依頼され彼女と面会するようになる臨床心理士の真壁由紀。二人の過去がどこか重なりながら展開するお話。
正直、何もかもスッキリと終わるお話ではありません。読んでる途中も、出てくる人々に嫌悪感を持つかもしれない。
それでも読み進めてしまう。
それでも向き合わなければと思ってしまう。
帯に書いてあるのですが、涙を流さずに泣くことの意味、という言葉が、読後、響きわたると思います。
それにしても、我聞さん、凄すぎます。