晩秋の十勝を旅した
今年は三度、北の大地を踏んだ
良い年だった
晩秋の曇り空には寂しい気持ちにさせられるけれど、いろいろ想い出を拾い歩くのにちょうど良い
浮足立つことなく、ゆったりとした気分でいられる
上士幌町へ車を走らせ、タウシュベツ川橋梁を訪ねた
もうかなり朽ちていて、大きく崩落してしまうのも時間の問題かもしれない
学生の頃には、それほど興味をもって見に来た記憶はなかったが、こうして訪れてみると、年相応に十勝の歴史に興味が湧いてきて、鉄道資料館へも足を向けてみた
あの橋を国鉄士幌線が走り、昭和14年から30年まで、この地域から木材を運び出していたんだなぁと思うと、自分もまだ生まれていなかった頃、この地域に活況の時代があったんだと感慨深いものがあった
その頃この地域の子どもたちが元気に通っていたであろう「糠平小学校」、看板が国道沿いに意外と目立って立っていた
ちょっとだけ車を停めて、跡地を覗いてみたところ、石碑に素晴らしい言葉が刻まれていた
「素直な良い子」、誰がこの言葉を選び、いつの時代にここに設置したのか
先生の言うことをよく聞き、小学校の先生が号令をかければ、皆がピシッと整列し、ある意味、軍隊のように整然とした環境で教育が行われていたんだろう
でも、そうだよ、そうなんだよと思いながら、この場所を後にした
私も昭和の人間、今思えば.......なんだけど、その年頃の子どもは、素直であることが美徳だったんだよなぁと
自分は、ちっとも素直じゃないから、いつも立たされていた
でも、半分?は自分が悪いと思っていました
先生に怒られても、叩かれて泣いても、すぐに忘れて、また先生に人懐っこく絡んでいた
自分の中ではそれが素直な気持ちだったんじゃないかな
廃校を前に、幼い時代の記憶が蘇って、とても楽しいドライブだった


