義父を亡くして一カ月が過ぎた
血は繋がっていないけど、なぜか近くに感じた人だった
言葉は少なく、天気のいい日はいつも畑にいる農家のおっちゃん
写真をイラストにしてもらったらいい雰囲気になりました
自分を表現するのは不器用だけど、心の温かい人だった
家族葬や近親者だけの葬儀が多い、このご時世だが、一般葬で見送ったら
参列者が300人を超えた
片田舎の農村地帯で、これだけ人が集まるのも珍しく、
皆に慕われていたんだろうなと改めて納得した
身近な人が亡くなるのはもちろん悲しいことだが、それよりも義母と娘、
息子が悲しみに暮れて、呆然としている姿を見るのが切なかった
自分もそれなりに年を取り、周りの人々も少しずつ老いているのを感じると
いつか、それほど遠くない将来、ほどなくお別れの時が来るんだろう
義父は、持病もあり、高齢で手術を受けたが、回復が思わしくなく、
元気に戻ってはこれなかったが、平均寿命にちょっと足りないくらいまで
この世を楽しんだ
豊かな頭髪が真っ白になってしまう苦労もしたし、嫌な思いもしたとは思う
でも、夕方になると台所から大きめのコップに好きな日本酒をこぼれそうな
くらい注いで、こっそり抱えながら、茶の間のテーブルに座る姿を見ると
平凡で幸せな毎日を大切に生きていることが温かく伝わってきた
身近な人が亡くなってしまうのはとても悲しいことだけど、順番が回って
来たんだなと思って、自分のことも少しずつ考えていくことにしたい
じいちゃん、また逢いましょう、ちょっと待っててね
