花組宝塚大劇場公演『アルカンシェルーパリに架かる虹』も残すところあと10日に…


 何回リピートしても飽きないと思える作品です。欲を言えばもっとレビューのシーンが長かったらいいのにとか、フィナーレもっと観たいとかありますが。トップスターコンビと、次期トップスターコンビの二組の恋愛模様がとても美しい作品です。


 しかし、輝月ゆうまさん演じるこの物語の最大の悪物コンラート・ヴァルツァーこそ、恋に不器用な一途な男で、恋物語としては哀しさすら感じます。ナチスドイツのヒットラーの信奉者で、ドイツのクラシックしか認めず、パリの美しい街並みには関心がありません。

とにかくコンラートの人となりが舞台全体に散りばめられています。

 ちょっとしたシーンでもコンラートのカトリーヌに対する執着がすごいのがわかります。とにかくコンラートに対する小池修一郎先生の愛情が深すぎです。


 輝月ゆうまさんは、月組『グレート・ギャッツビー』のウィルシェイム、、星組『1789』のペイロールと悪役が本当に秀逸です。

でもここまで悪役が続くと、今度は振り切ってすごい善人役も観てみたいです。


 綺城ひか理さんも花組に帰ってこられてから、

癖の強い役が続いています。屈折していたり、

影があったり。舞台では重要だと思いますが、

星組『ディミトリー曙光に散る』でのギオルギ王

(舞空瞳さん演じるルスダン王女の兄)役は本当に凛々しくて公平で愛情深くて素敵でした。

 

 悪役もイケメンで素敵な輝月ゆうまさんと綺城ひか理さんですが、次回はカッコいい正義の味方をみたいです!




 

 

 


イベントバナー