昨夜はまた眠れなかった。不眠症に効果がある漢方薬も効き目なしかな。

昼間は仕事から帰宅後、家の外回りの掃除とかを汗だくなり、

ヨタヨタしながら終えた。疲れ切っているのに眠れない。

でも今日は、さすがに昼間、眠気がきて椅子で寝ようとしたけど

24年8月の夏、主人が一回目の手術を受けた入院中の当時ことが、

ふっと頭の中に蘇った。

入院している間、主人のところへ毎日通った。

当時の恐怖と不安と辛さは忘れることができない。

でも、主人は私が家に帰る時、ベットに寝たままでも必ず片手をあげて

合図してくれた。退院間近の頃は、病院の入り口ロビーまで

一緒に降りてきて、見送ってくれた。

私はあの頃、主人は必ずがんを克服してくれる、

生きてくれる、という希望もあった。

思い出すと切なくて、辛くて、苦しくて、何を恨んでいいのか

どうしたらいいのか、発作のように、また後戻りしてしまう。

主人はきっと、もう忘れろ、思い出しても仕方ない

前に進め、そう言うだろう、  でもね、

たぶん私は毎年、特に夏になると、

お父さんとの良い思い出も、

発作のように全部思い出して、また涙すると思う。