ども。ひさびさです。仕事で書いていると、こっちに気が回らず。。。プンプン

映画がたまっていたので、ここで書きたいと思います。

 

『ありがとうトニ・エルドマン』

ドイツの父娘の映画。ジャック・ニコルソン主演でハリウッドでリメイクが決定しているし、周囲の人が絶賛しているから、かなりハードル上げて見ちゃった。だからか、期待したほどの感動はなかったというのが正直なところ。

 

お父さんは離婚後、愛犬と暮らしていたけど、その愛犬が亡くなり、寂しくなって娘に会いにいくんですね。しか~し、娘は仕事人間で常に忙しい。一回は自宅に帰りますが、トニ・エルドマンという別人になって再び娘の前に現れるんです。エルドマンは娘のクライアントにも会っちゃうし、同僚にも会っちゃうし、娘は「お父さん、何やってるの!!」という。「お父さんじゃないよ、トニだよ」と言われてもねえ。つまり娘のストーカー化しちゃうんです。

 

私は仕事に家族がからんでくるなんて耐えられないので、こんなことされたら怒髪天ムキーッですが、ま、ウザイと思う女性がほとんどだと思います。

でも、お父さんは貧しくて生活が楽じゃないわりに、貧しい現実をそれほどイヤとも思っていないし、愚痴るわけでもないんですよね。マイペースなんです。キリキリしながら仕事していた娘は、そんなお父さんを見て、ちょっと変わっていくという。前しか見ていなかったけど、立ち止まって足元を見るようになるというか、そんな印象がありました。それに気づかせてくれたのはお父さんなわけです。

 

父と娘の風変りな親子愛の物語で、ビジネスウーマンの彼女の大変さは働く女性ならば共感度高いと思います。でも演じる女優があまりに無表情で、魅力を感じず、そこも大感動に至らなかった理由かもしれません。


『フィフティ・シェイズ・ダーカー』
『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』がとんでも映画叫びだったので、見るのやめようかとさえ思ったけど、最終試写で見ました。意外にも前作よりも良かったですアップよく立てなおしたなあと。

前作でクリスチャンの歪んだ性癖に耐えきれなくて出て行ったアナですが、どこかクリスチャンのことがまだ好きなんですね。彼のことが怖いけど好きみたいな、若干ダメンズ
ドクロにハマる女性のような感じです。そこにクリスチャンが「戻って来てほしい」とアナのところに現れるわけです。王子様みたいですね(笑)。今度の映画で恋のイニシアチブを握るのはアナで、クリスチャンはアナへの愛の証として変わろうとするんです。

前作はボカシだらけのラブシーンが汚くて最悪でしたが、今度は綺麗
音譜器具も出てきますが、「ほ~、なるほど」みたいな。ちょっと笑っちゃいましたがにひひクリスチャンは、アナの愛を得るための彼女ひとすじ、何があってもアナを守るみたいになっていて、そんな二人のSMの愛は、これぞ作者が求めていた世界なんじゃないかなあと思いました。作者が「トワイライト」好きというのがよくわかる続編になっています。突っ込みどころ満載でもあるので、女性同士で見て、あーでもないこーでもない、ウハハと楽しむのが良いと思います。

『セールスマン』
アカデミー賞外国映画賞を受賞。受賞については『トニ・エルドマン』に競い勝ちしたイラン映画。トランプ大統領の移民政策反対の流れもあったかもしれません。監督と主演女優が授賞式を欠席しましたしね。私の好みで言えば、こちらの映画の方が「トニ・エルドマン」より好きです。

劇団で芝居をやっている夫婦の妻が、新居で暴漢に襲われます。夫は犯人をつきとめますが、その犯人は意外な人物で、なおかつ思いもよらない展開に……というミステリアスな人間ドラマ。何か一つのきっかけで、いろいろなことが崩れ落ち、悪い方へと転がっていく様子が恐ろしかったです。

映画の冒頭、夫妻が住んでいたアパートが近隣の建設現場の強引な工事のせいで倒壊しそうになるのですが、このアパートの亀裂がすべての発端。引っ越して気が緩んだときに、夫がもうすぐ帰ってくると思い込み、ドアを開け放していたことから起こった事件、ショックのあまり言動がおかしくなる妻、イラつく夫、冒頭からすべてがよろしくない方へと流れていき、登場人物の心の葛藤も伝わってきて、本当に見応えありました。


『ハクソー・リッジ』
メル・ギブソン監督作でアンドリュー・ガーフィールド主演。第二次世界大戦で、武器を持たず兵士を助け続けた実在の衛生兵ドスを描いた戦争映画。

信仰心から決して人を殺めず、助けるために兵役を望み、敵味方関係なく、人を助け続けた兵士。殺すか殺されるかの世界で、意志を貫いた主人公はやさしい心と強靭な心を併せ持った人物で「こんな人が実在したとは」と人間は捨てたものではないんだと思いましたよ。また彼の行動が間違った方へと進まず、戦争に狂わされることなく、正しい行いを守ったことを考えると、洗脳されなかったのは信仰心の賜物だなと。

ギブソン監督は戦争を恐ろしさむごさも真正面から描き、だからこそドスの行いが際立っているのです。アンドリュー・ガーフィールドも素晴らしくて!!この映画は今こそ見てほしい映画です。

と、本日はここまで。また見た映画については書きたいと思います。
来週は取材2本、合間に試写もたくさん見たい!元気な毎日にいたしましょう
アップクラッカー

 

 

新大久保で友だちとランチのあとにデザートで食べたパッピンス。

 

3人でこの大盛りを食べたのですが、ボロボロこぼれて大変でした(笑)