ども。

今日は家仕事。入稿ガッツリいくで

さて、この仕事していると、いろいろな映画を見られる喜びがあるのですが
すべての映画を記事化できるわけではなく
取捨選択していかないといかんわけです。


すごいつまんなかったのもあれば、
おもしろかったのに書くチャンスがなかったものも。
基本、良かったものは書くチャンスがあるんですけどね。


では今回、書くチャンスがなかった作品をちょっと遡ってみました。
(順番は思い出したものから)


「追憶の森」
ガス・ヴァン・サント監督。出演:マシュー・マコノヒー、渡辺謙、ナオミ・ワッツ。
自殺をするために、青木が原の樹海へとやってきたマシュー演じる主人公が、その地で渡辺謙に出会い、自身の過去を振り返り、生を改めて感じる物語~という感じでいいのかな。
マシューと謙さんが樹海をさまよう姿と、マシューの回想(なぜ自殺をしようと思ったのか動機を探れるようになっている)が交互に映し出される。カンヌではさんざんな評価だったようですが、海外の人には青木が原へ自殺をしにいく意味がわからないからでは?なんでわざわざ日本で死ぬの?みたいな。
謙さんと樹海をさまよいながら、人生を振り返り、妻への想いと後悔を吐き出していく姿は、こういう場所と時間がこの人には必要だったんだと、わりとすんなり受け止められました。ただ回想シーン以外にほとんど景色は変わらないし、演出も淡々としているので、私はちょっと退屈も感じた。でもカンヌでブーイングが起こるほどのひどさではないです



「アイアムアヒーロー」
佐藤信介監督。出演:大泉洋、長澤まさみ、有村架純など。
噛みつかれると体がとけてゾンビ化する感染病が流行し、ゾンビが拡大!人々をパニックに陥れる中、冴えない漫画家アシスタント(大泉洋)が、窮地をすり抜けてヒーローになっていくパニックアクション映画。
この映画で感染者(ゾンビ)はZQNと呼ばれています。大泉さんが一緒に逃げるのは長澤まさみと有村架純で、有村はちょっと感染しているZQNとのハーフ。とにかくZQNへの変貌と彼らの気持ち悪さは、これまでの日本映画の中でも突出したゾンビ演出。いかにもメークしてゾンビしていますという感がないので本気で怖いし、サスペンスの盛り上げ、恐怖感は凄いです。
ただ前半に比べ、後半は一か所に籠城しちゃうのでスケール感がなくなった。国内のそれもある一定の場所の中で闘うだけになったのが残念「逃走中」を見ているみたい。これが森、山、町、海などいろんな場所に広がりを見せていたら、日本がZQNにやられる感があり、もっと怖くなったんじゃないかなあ~(予算的な問題?)


「暗殺教室~卒業編~」

羽住英一郎監督 出演:二宮和也、桐谷美怜、山田涼介、菅田将輝など
殺センセーの過去を描いた人気漫画の映画化第二弾。前作を見ていなくても大丈夫。この作品のプロローグで説明してくれているという親切なつくり。だからスっと入っていけます。
でも基本的に見る人を選ぶ映画。原作ファン、ジャニーズファン、この原作のアニメファンなど、暗殺教室の世界が大好きという人にはたまらない。でもまったく興味のない私みたいな者を取りこむまでの力はなく、また監督もそういうつもりで作っていないと思う。ファンの期待を裏切らないように作った誠実な映画かな。


「ピエロがお前を嘲笑う」
バラン・ボー・オダー監督 出演:トム・シリングなど。
天才ハッカーが自身のハッキングが原因で殺人を引き起こしたと出頭。自分の人生を捜査官に語る事で、警察に協力するのだが~というドイツのミステリー映画。
主人公がハッカー集団に加入して、次々とセキュリティを潜り抜けてハッキングしていくなどの展開は、ハッキング方法などチンプンカンプンながらも面白いのですが、もはや主人公が容疑者で自身を語るというエピソードはあやしい。ドンデン返しも見たことある展開で、こういう有名な映画あったし~(ネタバレになるので映画名は避けます)。
作り手の、観客を絶対にだましてやる!という意気込みは威勢良くて好きだけど、最後は映画全体にドヤ顔されたような気も。ドヤ顔するならもっとオリジナルなトリックにしてえ~と思った。もっと面白くできたような気がする(←何様?)(この映画、ここで取り上げるには古すぎたかも


「ハロルドが笑う、その日まで」

グンナル・ヴィケネ監督 出演:ビヨルン・スンクェスト
老舗の家具屋は、近所にできたIKEAのせいで閉店に追い込まれてしまう。丁寧に作った自慢の家具は町の人に愛されてきたのに、あんな安い家具に負けるなんて!そして家具屋のオーナーはIKEAのオーナー誘拐を企てるというお話。
老舗の家具屋さんがIKEAにつぶされるのはリアルにあると思うので、気の毒だな~と思いつつも、家具ってそんなにしょっちゅうかえるものではないし、主人公の作る家具はちょっとデザイン的に今っぽくないので、負けたのは致し方ないかも~と思ったりして。主人公が息子の家にいったら、IKEAの家具があるっていうのがおかしかったけど、全体的にシリアス。主人公のおじいちゃんにとって人生最後の悪あがきって感じなのかな。IKEAのオーナーを誘拐するのではなく、IKEAとインテリア対決して、最後を手を組むみたいな映画にすれば光も見えたんじゃないかと。北欧インテリアを期待していくと、肩すかしです。


てな感じです~。もっとあるんだろうけど、とりあえず。


やっぱり取上げなかった映画って、自分的にイマイチだったからだなと改めて思った(笑)
あくまでワタクシの個人的な感想ですから。そこはご了承ください。