毎日えいが、ときどきドラマ

伊坂幸太郎の原作を『Laundry』の森淳一監督が映画化。

現在、宮城県で先行ロードショー中。

5月23日から全国公開される作品です。


『フィッシュストーリー』 に続き、次々映画化される伊坂作品。

『アヒルと鴨のコインロッカー』がヒットしたから

映画関係者が飛びついたのかしら?

この『重力ピエロ』もそのクチかしら?

と思っていたが、


この映画は脚本の相沢友子さんが、原作がリリースされた

2003年、すぐに映画化をオファーしたもので

彼女にとっては念願の映画化だそうだ。



仙台市内で起こる連続放火事件。その事件現場の近くの壁には

必ず誰かの落書きがあった。

意味不明の落書きに思えたが、この落書きにはある暗号がかくされていた。

その謎を追う兄弟、泉水と春。

事件を追いかけるうちに、ふたりと家族の秘密の過去が明かされていく。


毎日えいが、ときどきドラマ


伊坂さんの小説はいくつか読んでいたが

これは未読だったの。

でも映画を見ている間中、ああ、これは伊坂小説そのものだと思った。

伊坂さんの小説を読んでいるときに感じる、

重くてで切ないけれど、どこかユーモラスでさわやか。

決して読む人をヘビィな思いで打ちのめしたりしない

希望とかやさしさが、この映画にはありましたニコニコ


『Laundry』の森監督が演出と知り、大期待したんだが

もう期待通りで、というかそれ以上で、

やはりこの監督好きだなあと、その魅力再認識チョキ


キャラクターが生きている、脇役に至るまで

イキイキ音譜としているのは、

役者の力もあるけれど、監督の力量もあると思う。


とあるライターさんが、兄弟を演じた加瀬亮&岡田将生は

最強の兄弟ですよねっ!!

と言っていたが、私もそう思う~。

これ以上ない、ドンピシャのキャスティングクラッカー


毎日えいが、ときどきドラマ



とても悲しくて厳しいものを背負った家族の物語。

その悲劇のきっかけとなった事件、苦悩する兄弟、

事実を知ったら、そりゃつらいよ~と思う。

でも彼らの両親のぶれない心が、希望に導くのだ。


原作の伊坂氏も気に入っているそうよ。

宮城県での先行ロードショーでは、『アヒルと鴨~』を抜くヒットアップ

いざ、全国へ!


みなさんもお楽しみに~。


●『重力ピエロ』(5月23日より、シネカノン有楽町、新宿バルト9ほか、全国公開/配給:アスミック・エース・エンタテインメント)

(c)2009『重力ピエロ』製作委員会