![毎日えいが、ときどきドラマ](https://stat.ameba.jp/user_images/20090502/16/ktksktks/d5/55/j/t02200160_0800058210174374698.jpg?caw=800)
伊坂幸太郎の原作を『Laundry』の森淳一監督が映画化。
現在、宮城県で先行ロードショー中。
5月23日から全国公開される作品です。
『フィッシュストーリー』 に続き、次々映画化される伊坂作品。
『アヒルと鴨のコインロッカー』がヒットしたから
映画関係者が飛びついたのかしら?
この『重力ピエロ』もそのクチかしら?
と思っていたが、
この映画は脚本の相沢友子さんが、原作がリリースされた
2003年、すぐに映画化をオファーしたもので
彼女にとっては念願の映画化だそうだ。
仙台市内で起こる連続放火事件。その事件現場の近くの壁には
必ず誰かの落書きがあった。
意味不明の落書きに思えたが、この落書きにはある暗号がかくされていた。
その謎を追う兄弟、泉水と春。
事件を追いかけるうちに、ふたりと家族の秘密の過去が明かされていく。
伊坂さんの小説はいくつか読んでいたが
これは未読だったの。
でも映画を見ている間中、ああ、これは伊坂小説そのものだと思った。
伊坂さんの小説を読んでいるときに感じる、
重くてで切ないけれど、どこかユーモラスでさわやか。
決して読む人をヘビィな思いで打ちのめしたりしない
希望とかやさしさが、この映画にはありました。
『Laundry』の森監督が演出と知り、大期待したんだが
もう期待通りで、というかそれ以上で、
やはりこの監督好きだなあと、その魅力再認識。
キャラクターが生きている、脇役に至るまで
イキイキとしているのは、
役者の力もあるけれど、監督の力量もあると思う。
とあるライターさんが、兄弟を演じた加瀬亮&岡田将生は
最強の兄弟ですよねっ
と言っていたが、私もそう思う~。
これ以上ない、ドンピシャのキャスティング。
とても悲しくて厳しいものを背負った家族の物語。
その悲劇のきっかけとなった事件、苦悩する兄弟、
事実を知ったら、そりゃつらいよ~と思う。
でも彼らの両親のぶれない心が、希望に導くのだ。
原作の伊坂氏も気に入っているそうよ。
宮城県での先行ロードショーでは、『アヒルと鴨~』を抜くヒット。
いざ、全国へ!
みなさんもお楽しみに~。
●『重力ピエロ』(5月23日より、シネカノン有楽町、新宿バルト9ほか、全国公開/配給:アスミック・エース・エンタテインメント)
(c)2009『重力ピエロ』製作委員会