はじめまして、アメーバさんにブログを開設しました
斎藤香と申します。
一応、マスコミの端っこで編集&ライター稼業をやっております。
毎日、試写で最新映画を見せていただき、
それを各媒体で紹介してゆくのが、ワタクシの使命。
でも出版界も不況でねえ、なかなかねえ。
すっごくよかったのに、みんなに伝えたいのに
どうしたらいいのおおおおお~って
思ったとき
あ、ブログという手があったかと。
てなわけで、始めたんでございますよ。
では初回、いっちばん最近観た『マン・オン・ワイヤー』です。
これは1974年、ニューヨークのワールドトレードセンターのツインタワー、
地上1350フィートに綱をはり、その綱を渡って、逮捕された
フランスの大道芸人フィリップ・プティを追いかけたドキュメンタリー。
2008年アカデミー最優秀長編ドキュメンタリー賞を受賞しました。
高所恐怖症の人なら、クラクラっときそうな高さで
綱1本。その上を渡るという、もう考えただけでめまいがしますが
これをひょうひょうとやってのけたのが
プティ氏。
なんていうか、この事件を追うというより、事件を軸に、プティの半生を
ドキュメンタリーした映画ですな。
だって、変でおもしろいもの、この人。
インタビューでは人を食ったような物言いをするし、
ちょっと浮世離れした人物だが、だからこそ、もっと知りたくなる。
そもそも、この綱渡りも、ちょっと昇ってやってみちゃいました
なんて衝動的なものじゃない。
スタッフを集め、ぬかりなく準備、用意周到に計画された
パフォーマンス。
もちろんゲリラ的な作戦ゆえ、秘密裏に計画を進める。
そのチーム・プティの作戦の実行を、まるで強盗団のように
見せていくジェームズ・マーシュ監督。技あり!
スリリングでドキドキさせられましたわよ。
マイケル・ナイマンの音楽もハマった。
スリルを煽り、ドラマティックに魅せる役割を十分果たし、
ひさびさサントラほしくなったわ
公開は6月、楽しみにしててよか!な映画でした
●『マン・オン・ワイヤー』(6月13日より、テアトルタイムズスクエアほか、
全国順次tロードショー/配給:エスパース・サロウ)
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