閉店後の洗い物達を見ると、やはり・・・ウンザリする


なかなか楽しい方法が見つからない

本当に!誰か教えて欲しい



でも、人に頼ってばっかりじゃ、良くないからね


色々、考えて、今回は奇蹟を起こして見る事にした



そっと、目を閉じて・・・パッと目を開ければ、そこには綺麗なグラス達が!!

な~ん奇蹟が、起こるかもしれない


そんな事、絶ーーー対っに!起こらない?

絶対なんて、この世の中には無いんだよ!!



この方法、過去に5回程やった事があるけど、未だに奇蹟は起こらず・・・。



今回こそは!!

よしっ!やってみるね!



奇蹟は、願ったり祈ったりするもんじゃない!

感じるもんだ!


でも・・・一応、心の中で祈っとこう


「おっーーー、ジーザース!」


うちは、浄土宗なんやけどね

こっちの方が、キリスト教だしカッコイイからね



まず、静かに目を閉じる



そして、パッと目を開けると



おっーーー!

なんということでしょう♪

そこには、先程とまるで変わらない洗い物達の姿が・・・。



今回も、奇蹟は起きそうにないので・・・

今から、洗い物を始めます!!


奇蹟を・・・、あっ、あきらめた訳じゃないから・・・グー


折尾駅裏手の線路沿いにある【鶴の湯】


週末、お店に泊まった翌日は【鶴の湯】に行って疲れを癒す

お気に入りなんだけど、疲れを癒すこと以外にお気に入りの理由が・・・



いつものように、昔ながらの番台におばちゃんが



おばちゃんは、今までにたくさんのモノを見てきたんだろうな~

おばちゃん!!俺のはどうだい?



・・・おばちゃん、あまり興味がなさそうなので

早速、浴場に入る



平均年齢70歳くらい

相変わらず、刺青のおっさんがやたら多い



軽く汗を流して、湯船に浸かる



「熱っー!」

なかなか肩まで浸かれん



「心頭を滅却すれば火もまた涼し」

刺青のおっさんが独り言を言う


男としては負けられないっ!

俺も何食わぬ顔で肩まで浸かる



刺青のおっさん 「兄ちゃん、窓開けてくれんか?」


俺 「はいっ!喜んで!」



先輩方の言うことは素直に聞く

郷に入れば郷に従え!



「おいらは、ドラマー、やくざなドラマー♪ おいらが怒れば嵐を呼ぶぜ♪」



湯船に溜まったお湯を叩きながら

刺青のおっさんがはしゃぎだす



はい・・・確かに・・・カタギではないですよね?



でも、石原裕次郎には見えない

吉本新喜劇の島木譲二に似ている



大阪名物、ポコポコヘッドや~!

勇気がないので、刺青のおっさんの頭を叩く妄想をしてみる



島木譲二に嵐を呼ばれたくないので

いつもより早めに湯船から出る



浴場を後にする時、突然刺青のおっさんに話し掛けられる



「兄ちゃん!男はロマン!女はコー○ンや!」

刺青のおっさん、本日最高の笑顔でこっちを見てくる



俺 「・・・ですよねっ!!」




お気に入りの【鶴の湯】・・・楽しくないハズがない♪












閉店後の洗い物を見るとウンザリする


なんとか、洗い物が楽しくならないものかと色々考えてみた。

やっぱり、楽しくやらんとね!

まず、唄いながらやる!

リンダ、リンダー♪リンダ、リンダ、リンダーーー♪

これは、歌に夢中になりすぎて、手が動かず。

うん!熱唱しちゃうタイプなんで・・・。


次!洗い物たちに話しかけてみる

「おい!洗い物よ、君たちは、どこから来たんだい?」

「そんな、狭いシンクの中じゃ窮屈じゃないかい?」

「かゆいところは、御座いませんか?」

どんどん寂しい気持ちになってきた・・・。


次!次!水をいっぱい貯めて、色んな物を浮かべてみる

まずは、アルバイトのチエちゃんにもらったフィギュアを浮かべてみる。

「・・・あっ!浮いた!」

た・の・し・い♪

何がしたいのか分からんくなってきた・・・。

ダメだー!完全に遊んどるし、余計に散らかるし。

楽しいケド、全く作業が進まず・・・。

諦めて、どっちが先に根負けするか洗い物と勝負してみる

「おい!お前たちが、そんなだったたら俺・・・何もせんよー」

「自分のカラダくらい、自分で洗えよー」

じーーーーーーーと、洗い物たちを見つめる

・・・・負けた!

これじゃあ、いつまで経っても、お家に帰れん

「分かったよ、洗えばいいんでしょ?洗えばっ!」

「全く、手の掛かる奴らだぜっ!」

左下腹部の痛みが半年以上も続いているので、病院で検査。

今回で3回目、未だに原因が判らず・・・。

待合室は、おじいやおばあばかりで35歳の俺は居心地が悪い

多分、場の雰囲気に飲まれてる

と、隣のおじいが話しかけてくる


「あんた、どこが悪いとね?」


ん?確かこのおじいは前回も同じ質問をしてきたハズ...。

軽くボケてるんかな?

一応、前回と同じように対応

俺「左の下腹部が痛むんです。」

おじい「大したことない。わしはね~。」

と言って、上着を脱ぎ様々な傷痕を見せつけてくる

そして、過去の病気の話を延々と聞かされる


いや、ボケてるんじゃなくて、頭がおかしい。

何かおじいが、グイグイくるよー

こわい、俺こわいよ!・・・しかもその傷見るの2回目だし

病気自慢ってやつかな?

このおじいはボケてるわけでも、頭がおかしいわけでもない!

完全に作為的!で、積極的!

すごい病気の奴は偉くてカッコイイ

「お前なんて、つまんなくて、カッコ悪くて、大した事ない奴だぜ!」

おじいの心の声が聞こえてくる

う~!劣・等・感!!

負けた!俺、悔しいです!

おじいの情熱と熱意に推されて、だんだんと俺の頭がおかしくなる

俺なんて、まだまだ

「おじいよ、アンタ・・・カッコイイぜ!」

いつか歳をとって、周りのおじいやおばあに負けないくらい偉くてカッコよくなる

そして、上着を脱いで様々な傷痕をグイグイ見せつけてやる!

「お前達なんて、大した事ないぜ!」

で、左下腹部の痛みの原因は未だに判らず...。