私はそもそもジャーナリズムの世界に身を置いていた人間です | プライベートレッスン講師・ペンギン先生のつぶやき

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今回の東京都知事選にれいわ新選組から山本太郎党首が立候補を決断しました。

 

正直言って「出ないだろう」と思っていたので、青天の霹靂といった感じがしました。

 

このところの選挙では、正直言って「投票する先がない」と投げやりになっていた部分があったのですが、れいわ新選組の選挙活動と“実現可能な”公約に惹きつけられました。

久しぶりに政治に対して胸の高鳴りを覚えました。

 

私はそもそもが反自民党の政治的立場なので、55年体制の崩壊に胸躍らせたものです。

その細川護熙・野党連合内閣の瞬間風速的盛り上がりと急降下&空中分解には言葉を失いました。

 

そう、あのとき細川護熙の横で万歳の手を挙げていたのが小池百合子でありました。

政界の渡り鳥は、その後自民に鞍替えしてまんまと女性初の防衛大臣の座を手中に収めました。

都民ファーストなどという嘘でっち上げを党名にして、今では東京都のトップに居座っています。

 

しかし、こんな状況を本当に望んでいる日本国民ってどれくらいいるのでしょうか?

野党連合の無責任な離散集合に日本国民は翻弄され、最後には「仕方ないから保守自民党で」という観念が出来上がってしまいました。本当に哀れな結果です。

 

でも本当にそれでよいのでしょうか?

小泉純一郎と竹中平蔵が「自分の時間を自由に組み立てられる」と豪語して導入した契約社員・非正規雇用制度のために、まともな就職・転職・結婚・出産・資産形成もできないロスジェネ世代がどっさり世の中に放り出されました。

 

私はドイツの留学中、および二回目の大学で、そういった世代の人と数多く知り合いました。

実際、彼らの多くが低賃金に喘いでおり、いまだに独身、子ども無しだったりします。

 

こんな国に誰がしたのか?

ドイツに暮らしていると、「日本は世界トップレベルの金持ち国家じゃないか?なぜ餓死するような人間、人生に絶望して自殺する人間がたくさんいるのか分からない」とよく言われます。

実態は違うからです。持っている人間は持っている。しかし、持てない者は一生底辺から這い上がれない。

うまく説明しきれない・・・このもどかしさ。。。

 

そして中産階級以上の日本人は現実を知らないし、見ようともしない。「私には無関係な人たちだから」。

それで本当によいのでしょうか?

 

山本太郎・れいわ新選組が掲げる公約は、小池百合子のそれと違ってどれも実現可能なものばかり。

今こそ、都民はその良心に従って新しい扉を開くべきです。

 

多くの中産階級以上の日本人は、ドーピングの祭典・東京五輪をやりたがっている・見たがっている。

それを「延期ではなく中止」とぶち上げた山本太郎。おそらく多くの日本人からすると「せっかく決まったんだからやろうぜ!」という気分だと思われる。

ではなぜ延期ではなく中止なのか?

コロナ対策をぶち上げても、恐らく選挙戦では大きな争点にならないでしょう。

問題は今なお日本人がオリンピック中継を楽しみにしているという現実です。

 

だから私はれいわ新選組の五輪中止理由を中心に選挙演説を見ています。

 

どうぞ皆さんも一度Youtubeでれいわ新選組の街頭演説を見てみてください。

そうすれば分かる、あの男がダンス甲子園のメロリン・キューだけの芸人ではないということが。

 

小池百合子の再選ありきでスタートした都知事選。山本太郎が一体どれくらいの得票を獲得するのか?

仮に落選でも惜敗率が高いなら、これはもうマスコミも看過できない大きなうねりになるでしょう。

 

あなたは一説にいわれる「山本太郎は核マル派の手先で、日本を売るK国籍人」ということばどおりに彼を評価しますか?

それとも「地下鉄の満員電車ゼロのために、二階建て車両を導入することも考えましょう」なんてまったく実現不可能な公約を平然と掲げ、一切実行する気もない人間を都知事に再び選ぶのですか?

 

この選挙、ただの東京都知事選という一選挙で片付けられない重みがあると私は考えています。