こっちでできた親友なっちゃんが、たまたまゲイだったおかけで、なんか気づいたら、「おい、周りみんなゲイじゃんか」という、ゲイ>ストレートという逆構図に身を置いている。

 

立ち位置としては、もう10年以上前の海外ドラマ『Lの世界』(最近、続編出たけど、オリジナルの方。続編はクソ。)のジェニー、みたいな感じであってると思う。

もともと、ふわっと生きてきて、なんでも、「へー」くらいの感じで受け止めてしまうせいかもしれないが、むしろ、日本人で、英語もカタコト、ゲイでもない私を、彼女たちの方が珍しがっていたかもしれない。

 

 

後から聞いたのには、なっちゃんは当初いろいろ考えていたらしく、まず、彼女がゲイであることを、私がどうとらえているかを気にしていたそう。でも、仕事の後、くっちゃべったりしてるうちに、「こいつはそもそも、何も考えてない。大丈夫」と確信したそうな。

 

次に、彼女のゲイ友達に私を紹介したいと思ったが、グループに、異端児の私を受け入れてもらえるか、逡巡したらしい。そして、まずはお試しに、グループの長である、マギー(仮名)と私をあわせることにした。

 

そんななっちゃんの思惑も知らぬまま、「ちーっす」みたいなノリで飲み会に参加。その日のことは、あんまり覚えてないけど、そのレストランのウェイトレスの人のことを喋ってた時、マギーからcamel toeという新しいスラングをおぼえたのはおぼえている。

 

そんで、めでたくマギーが私を気に入ってくれて、その後は怒涛のようにグループ内の人と会うことになる。

 

カナダもアメリカも同性婚ができるけど、その時点で結婚していたのは、離婚寸前のなっちゃんとマギーだけで、子供がいるカップルはいなかったはず。

 

私より年下の人が多いけど、みんな仕事してて、お金も時間もあるので、生活の形態としては、子供のいない異性間既婚者に近いと思う。

 

なので、いろんなイベントや旅行が盛りだくさん。

いろいろ参加させてもらった。

 

 

そして、どこにいっても、基本、女子ばっかりなので、しゃべる、しゃべる。

 

私は声を大にして言いたい。

私の英語力が、驚異的、爆裂的、宇宙的、飛躍をとげたのは、彼女たちのおかげだということを。

 

政治の話、仕事の話、スイーツの話、もちろんゲイとしての苦悩やなんかも含めて、めまぐるしくトピックがかわっていく。

私も、ついていく限りは話についていく。

そして、私がついていけてないことに気づくと、みんな一斉に、ゆっくりと、子供にさとすように、噛み砕いて解説してくれる。

 

ありがてえ。
 

そして、なにがどうって、「おまえは気づいていないかもしれんが、おまえはゲイなのだ」と言われまくっていること。

 

知らなかった。

 

精進せねば。