舞台「伊賀の花嫁THE FINALここにいるぜぇ編」を観劇して来ました。
初演の2017年から、ころなで朗読劇になったり中止になった時を除き、毎公演観劇してきました。
今回で遂にファイナルなのだと。
前回の感想記事こちら
https://ameblo.jp/ktfm-foryou/entry-12569170534.html
https://ameblo.jp/ktfm-foryou/entry-12569367536.html
キャストはお馴染みの、
三四郎役の町田慎吾さん、
涼風せいらママ役の瀬下尚人さん、
TOことトップヲタであり、鳳らんらん役の水谷あつしさん、
そして前回登場した、アクア九条先生役の館形比呂一さん。
舘形さんは瀬下尚人さんと一緒のCONVOYの方です。
いつもながら、せいらママとらんらんの前説が面白い。
以前、ロビーでのんびりしていたら劇場スタッフさんが「前説が始まっています」とアナウンスして慌てて入ったので、
今回も急いで入ったけれど、
さすがに開演時刻前の前説はしなかった。
でも、地下鉄が遅延していて巻き込まれた方なのか、
ちらほら入ってこられて、「着席するまで微動だにしませんよ」と、お目目ギランギランしながら待っててくれた。
マイメロちゃんのぬいを持っていて、
客席にほいっと放る、と見せかけて、ゴムがついてて引き戻す。
ENTAでテツトモさんがやっていらした芸を思い出しました。
今回はいつものような大掛かりなセットは無く、セットチェンジも無く。
途中でソファーとかカウンターとか椅子が運び込まれた程度。
そう言うところもこのご時世だから減らしているのかなぁと思いながら観ていました。
三四郎のこれまでは、
伊賀の家系が途絶える危機を救うべく、花嫁探しに東京まで来たはずが、
ヲタになってしまい、花嫁探しはそっちのけでヲタ活していた。
それをどうにかしなければ、と、長老と若手が東京に乗り込んで来た話。
途中で随所に入る、歌とダンスがいっぱい。
ピンクレディー、野口五郎、太田裕美、
しぶがき隊、モー娘。などなど。
私が観劇するタイミングが、ほぼ毎回、公演終盤なのか、
もう客席はリピーターさんばかりのようで、
今回も曲が始まった瞬間から手拍子が鳴り響く。
勝手がわからずおろおろしつつも、ノリに合わせて手拍子してノリノリ。
踊っている演者さんもノリノリで会場一体化してノリノリ。
演者さんがちょうど昭和歌謡世代な人も多いけど、
若手俳優さんも大勢いるので、
世代ギャップにも笑って楽しい。
ダンスが見応えがあるなぁと思ったのは、
アクア九条先生の舘形比呂一さん。
やっぱりいつ観ても綺麗だし美しいし所作が優雅でダンスもキレキレ。
ちょっとした仕草、振りにも気配りがすごい。
前説で、瀬下さんが「腹筋バキバキなんですよ」「家が通り道だから毎回送ってもらって帰ってるんですよ」って話してくれたので好感度更にアップ。
いつかCONVOYも観たいと思いつつまだ実現していないのだけど、いつか、いつか。
瀬下尚人さんはここで観たのがきっかけで知った方で、まさかのSHOWBOYでふぉ〜ゆ〜との共演が叶ったので本当に嬉しかった。
でもあの通訳さんのイメージは全く無くて、ここではショーパブのママだからドギツイメイク。
でも人柄はとても素敵で愛が深いのですよ。
TOのらんらんも、ヲタでジャージに半纏だけど、
この方テレビなどではハードボイルドなキャラばかりですよね。
きっと楽しんで演じてらっしゃるんだろうなと思いました。
三四郎の町田慎吾さん。
本当にヲタに徹していて。
以前のこのシリーズで大好きだったセリフがあって、
嬉しいときに「髪に水をつけてきます!」というのです。
ヲタク、嬉しい時にはヘアスタイルを気にするんだ、と、独特な感性に毎回嬉しくなった。
今回そのセリフは無かったですけど。
身のこなしはいつもながら機敏でしたけど、
ちょっとふっくらとされましたか?
つい、そこばかり気になってしまいましたが。
以前の公演では、MAだった米花さんとの6年半ぶりの共演があったのも懐かしい。
ヲタ活に熱中するあまり、恋人を蔑ろにしてしまったという人が出てくるのだけど、
その恋人のルミちゃんというのは、
あとで登場したら、ガテン系の男子。
ミノルだからルミちゃんなんだと説明があって、意外な展開に驚いた。
ルミちゃん、その後はアイドルになるべく磨きをかけていくのだけど、
セーラー服、ピチピチTシャツにミニスカ、
ホタテ貝のビキニ、
ゴスロリに金髪ボブ、
と、衣装替えも可愛くて、
登場する度にアイドル性がしっくり来ていくので、私はこのルミちゃんの人が一番印象に残りました。
加藤良輔さんという方なんですね。
可愛かった。
横尾瑠尉さんという方はこの作品の前作でお名前を知った方で、
その後「イケメンヴァンパイア」でザキさんと共演されていました。
土井一海さんは「This is 大奥」に出演されていた方。
キャストさんを覚えて作品を見ると、
いろいろな舞台で違う魅力がみえて、今回もまた新しい出会いがあって嬉しかった。
1人ひとり皆さん役を精一杯演じているのが伝わってきて本当に楽しかった。
三四郎は、せいらママとTOに愛されている生活を、迷い悩んだ末に辞めることにして伊賀の里に帰る決断をする。
その場面は、せいらママも涙、三四郎も涙。
もらい泣きで私も涙。
けど、せいらママがパンツの中から、三四郎に渡すためにしていた貯金を出したところで爆笑になり、泣き笑い。
最後は客席も総立ちで手拍子して手振りして大盛り上がりでフィナーレでした。
カテコの挨拶で、「私たちはお客様がこうして来てくださってなんぼですから」とおっしゃっていました。
つい先日、GARNETOPERAで越岡座長が言っていたことと全く同じ言葉です。
このごじせい、舞台の幕を開けることも、観客席に座ることも簡単なことでは無いです。
でも演者さんから明日への活力、エネルギーをもらって笑って帰ることができて嬉しい。
演者さんも私たちからエネルギーを得ているんですね。
これでこの作品ともう会えないのかと思うと、2017年からずっと観てきたシリーズなので寂しいです。
でも、演者さんと違う作品で違う役でまた会えることを楽しみにしたいなと思います。
