カムイ外伝を観た | 多弦Gutarist Tominha の部屋

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前から気になっていた、崔陽一監督・松山ケンイチ主演の映画・カムイ外伝を観てきた。

ワタシはこのカムイ外伝が少年マガジンに連載されているころ、リアルタイムで読んでいた。その後テレビで放映されたアニメ版も見ている。

だから、実写映画化されたという話にはすごく興味があった。監督は崔陽一、脚本はあの宮藤官九郎だと聞いて、ますます期待した。で、今日観にいったのです。

結論から言うと……………

非常にヨカッタ!!!

期待してよかった、中々の力作ですわこれ。

主演の松山ケンイチについては、評価が分かれるかな、という感じ。「カムイはもっとクールでニヒルじゃないか」という意見もあるだろう。でも今の若手であれほどのアクションをやり、演技と存在感を見せることができるのは彼ぐらいではないかとも思う。
原作者の白土三平が、松山カムイを絶賛したのもわかるような気がする。漫画の実写化映画に多いのが、原作のキャラクターを外見的に意識しすぎて、役者としての力量を無視したキャスティングをしてめちゃくちゃになることだけど、この映画ではそういうことがない。

で、スガルの小雪さんほかのキャラクターは漫画の雰囲気もしっかり伝えている。とくに魅力的なのはもっとも重要な脇役(実質的な準主役)の「不動」をやった伊藤英明。

彼がこんなに時代劇に合う人だとは思わなかった。ガタイの大きさに全身から漂う狂気まで、ものすごいオーラがある。これまでのチャラチャラした「好青年」キャラとは全くの別人。イイソー、英明チャン!!

あと、感銘を受けたのは崔監督が原作の世界観を十分に理解し、細かい事まで神経を使っているところです。
カムイ伝・外伝第一部と第二部では原作を支える世界観に大きな変化がある。この映画のエピソードは第二部に属するのだけれど、特徴は公式的な歴史観ではみのがされている、漁民の生活、あるいは海を本拠地とする「移動民」の生活が重視されているところ。
島の人々の住居、漁法などが重要なキーポイントになっているのだけれど、そこがしっかり描かれているので、とても奥の深い映画になっていると思う。