1st ステージ 自分または家族の生活のため
内閣府の世論調査によれば、半数以上の人が「お金のため」つまり生きるためとか、生活のために仕事をしています。自分や家族が生活していくためには何らかの仕事をして収入を得ていく必要があります。食べるための仕事だけでなく、自分の欲しいものを買うため、趣味にお金がかかるからという人もいれば、子どもの教育費や親の介護にお金が必要という人もいるでしょう。
どれも大切で必要なことです。コロナ禍で収入が激減した人、勤務先が倒産した人、解雇された人、たくさんの方が銀行のお客様にはいます。自分たちの最低限の生活を守れなければ、子どもの教育費や趣味にお金を使う余裕はありません。そのため、まずはしっかりと自分と家族の生活を送るために仕事をして収入を得ることが大切となります。
2ndステージ:自己成長のため
自分や家族の生活が安定してくると、仕事を通して成長したいという欲求が出てきます。これは社会人に成ったばかりの人や若い独身の人に多いように感じます。
以前は色々なセミナーに参加したりして自己成長欲がすごく高かったのに、結婚したら落ち着いてしまったという人や、夫婦共働きで子どもが生まれるまでの、いわゆるDINKS(ディンクス=ダブルインカムノーキッズ)の間はキラキラしていたのに、子どもが生まれたら急に付き合いが悪くなって所帯じみてしまったという人に会ったことがあるかもしれません。
これは、結婚や子どもの誕生によって自分だけでなく、家族の生活を守らなければならないという自己防衛やパートナーとの話し合いで1stステージに戻った状態になっていると思います。それは決して悪いものではなく、守るべきものが増えた時に一度立ち止まって、お金の面、時間の面などでしっかりと足元を見直す時だと思います。
独身の時にお金をかけていた趣味の時間は減るけれどパートナーと一緒に料理をする時間を増やす、とか子どもが生まれる前までは様々な経験ということで二人で色々な所へ外出して美味しいものを食べていたけれど、子どもと公園で思いっきり遊ぶ、一緒に昆虫の観察をする、など今までの価値観とは全く違ったものを得るチャンスです。
急成長しているある企業の社長に子育てがとても楽しいとお話したことがあります。その社長は私より2~3歳年下で、その時に30歳ぐらいでしたが、結婚をして子どもを持つというイメージができないということでした。
「子育てって、人生の追体験ができるんです。大人になったら改めて読むことがない絵本を一緒に読んだり、、庭で野菜が毎日大きくなるのを見たり。地元の餅つきや幼稚園での稲刈りなんかも大人になると敢えて経験しないじゃないですか。毎日の小さな幸せとか見過ごしがちなんですが、子どもって毎日が発見だからそれを一緒に楽しんじゃうんですよ。」
だから私にとって成長のチャンスって無限にあるのです。結婚したから、子どもが生まれたから自分を犠牲にして生活のために仕事をするのではなくて、プライベートも仕事も思いっきり楽しむ!そしてそれらを通して自己成長していく。こんな生き方がいいなと思っています。
3rdステージ:世のため、人のため
世の中で成功していると言われている人、何もないところから成りあがって億万長者となった人。そういった方々の多くが社会貢献をしようとします。その形は寄付かもれませんし、ボランティアかもしれません。
事業が成功した人も最初は自分が豊になりたい、たくさんのお金を得たいというところからスタートしているかもしれません。でもお金を得た後に誰かのためになることをしたくなるような気がします。
もう少し身近な目線で先輩と後輩の例を考えてみたいと思います。
ケチな先輩Aさんは後輩とご飯を食べに行っても決して奢ったりせずいつでも割り勘です。Aさんは1,000円、後輩は1,000円払います。別の後輩とご飯を食べにいっても同じです。2回ご飯を食べてAさんは2,000円支払いました。
一方で、Bさんは先輩に1,000円奢ってもらいました。嬉しくおもったBさんは後輩に1,000円分を奢ってあげました。Bさんは後輩とご飯を食べた時に支払ったのは自分の分と含めて2,000円です。
AさんとBさんはどちらも2,000円支払っていますがどちらに価値があるでしょう。単に奢ってもらったとか、奢ってあげたということだけでなく、そこには人とのつながりや思いがあるような気がします。
私自身、億万長者というわけではありません。でも生活に困ることなく、やりたいことができてくると、まるで自分自身のコップが満たされたような感覚になります。満たされたコップはそれ以上に水を注いでも溢れてしまいます。その溢れた水を無理して自分で飲もうとしても飲めません。他の誰かのためにならないかなと考えるようになりました。
今いる自分は先人、先輩たちが色々なことを伝えてくれたから。だったら、自分が学んだことは次の世代に伝えていきたい。
鬼滅の刃のテーマも「つなぐ・継ぐ」です。
どんな形であれ、働くことを通して自分の価値を社会に還元していく。これが本当の働く意味であるように感じてなりません。
