野生の教育ママちっぷです。
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さて本編!
賢母賢父の皆さんは、
図書館で本を予約するとき、
順番待ちが何人までなら大人しく待てるのだろう。
私はせっかちな人間なので、
せいぜい【予約人数:2人】までしか待てる気がしない。
それ以上の待ち人数が表示された時には
その本を読むのを諦めるか、
その指でAmazonに行き、さっさとポチってしまう。
いま「読みたい」と思って図書館のサイトを開いたのに、それ以上になると
「読みたい」がなくなってしまいそうで嫌。
そんな【短気な本読み】である私が
図書館で予約しようとして、白目をむいた本がある。
きみのお金は誰のため
田内学 作
2023年10月31日 発行
図書館で予約しようと
意気揚々とサイトを開いた私の目に飛び込んできたのは
【66人待ち】
という、私からすると信じられない数字だった。
おもわず、Xでよく見る、
「手紙を読んで顔をしかめるプーさんの顔」になってしまった。
タイトルにはちょっと色をつけて
【70人待ち】としてしまったが、
もうここまで来ると66人も70人も
そんなに変わらない。
(たぶん今頃70人待ちになってる。)
私の前に予約した66人目の人、
我慢強すぎだろ。尊敬してしまう。
一人2週間借りられるから、
66人目だと、手元に本が来るのが132週あと。
(一年間は52週…)
もうタイムカプセルや。
手元に本が来たとき、「予約した頃にはこんなことがあったなあ、あんなことがあったなあ」と思いを馳せてしまいそう。
「いかに私が予約待ち人数にショックを受けたか」という自分語りを長々してしまったけど、
結局私はこの本をポチった。
私が読もうと思ったのではなく、
中1兄男に読んでもらいたいと思ったのだ。
中1兄男が読む前に、「どれどれ」と
私も読んでみることにした。
ぐるりと巻かれた帯に、
「大人も子どもも知っておきたい」と書かれていたからだ。
読んでみた結果。
帯には「15万部早くも突破!」と書かれているが、
読後の私の気持ちは、
1億5000万部刷らんかい
だった。
(ONE PIECEに匹敵)
いや1億5000万部は明らかに言い過ぎなんだけど
全部の小中高校の図書館に置こう。
それから、小学校5年生以上の学級文庫には置いた方がいい。
あと、夏の読書感想文の課題図書にしよう。
新入社員全員に読ませるのもいいと思う。
『きみのお金は誰のため』は、
小説の形をとった、お金の謎と社会のしくみを教えてくれる本なんだけど
読み終わったあと、
お金、社会、働くことに対しての見方が
ぐるんっと変わったことに気付くと思う。
「視界を変えてくれる体験」を、
本によってもたらされるのは幸せだ。
私、このGWは仕事に行く日があって
同じような人は共感してくれるんじゃないかと思うんだけど
「多くの人が休んでいるときに仕事する」
って、結構くさくさした気持ちになる。
でも、この本で
「誰もが、『自分で解決できない問題を他の誰かにパスしている』。これが労働であり経済活動」
というようなことが書いてあって、
ほう…と思ったんですよ。
例えば、
お弁当を朝早く起きて作ることができないから、駅前のコンビニで買う。
(昼ごはんの問題解決)
◯駅から×駅まで、ちょうどよい時間に一人で移動できないから、電車を利用する。
(移動の問題解決)
我々は、それに対価を払っているだけ。
この考え方、いいなと思って…
そっかー。
誰かのGWの間の問題を、私が解決しているのだ。
うん、ちょっと、悪くないなと思って
労働に身が入ったww
この本を読んでたら、
クレーマーとかカスタマーハラスメントとか
生まれ出でてくることなんて有り得ないのでは…?
目次
主人公は中2の優斗。
ぐうぜん出会った、七海という若いバリキャリ女性と一緒に、投資家である「ボス」の「お金の向こう研究所」を訪れる。
優斗の家は商店街のとんかつ屋で、
一生懸命働く両親や、奨学金で大学に通おうとする兄と暮らしている。
資産家であるらしいボスや、バリキャリの七海に少し反発や引け目を感じながらも、
ボスの講義を聞きながら、【お金】【社会】【格差】について知っていく。
読んだら、
自分の身の回りの暮らしや、社会に対する気持ちの温度が少し上がる気がする。
「社会の一員である」ということが
具体的にはどういうことなのか?
お金の動きや、それにまつわる社会のしくみを
平面ではなく、
空から俯瞰で見せてもらった感じがする。
(マジシャンの種明かしにも似ている。)
社会に出る前に、お金を稼ぐ前に
読むのが一番いいのかなと思うので
我が家の子ども達にも、いずれ読んでほしい一冊になった。
中学生のときに読めたら、その後の人生に
きっといい影響を与えてくれる本になるんじゃないかなと思います😊
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受験終わってサボりがちだったけど、
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