大盛況だったフェリアでの健康啓発活動の翌日は、コチャバンバ県の県都であるコチャバンバ市での施設見学会

一つ目は市内中心部の公的3次医療機関であるHospital Viedma。

日本のODAを受けて設立された200床を有する総合病院であり、ロビーでは多くの患者が診察を待つ列を作っていました。院長直々に院内を案内してもらい、各部署を見ることができました。治療に必要な医療器具も概ね整備されていて(最新のヘリカルCTも導入されていた)都市圏と地方の公的医療機関の大きな格差を感じました。また、医療従事者の患者対応や技術レベルも地方のそれとは大きな差があるような印象です。自分自身の専門性に関する部署である理学療法室には交代制で8名のセラピストが勤務しており、夜20時まで外来対応をしているとのこと。治療機器も概ね揃っており、大きな水治療法室まで建設中でした。
2つ目は、現在シニアボランティアが活動中のコメディカル(看護師、診療放射線技師、臨床検査技師、栄養士)を養成している専門学校です。

この施設も日本のODAにより設立された病院で30年が経っているものの、状態は良好に維持されていました。2-3年制で一学年の人数は20-40人程度です。日本と異なるのは、学科によって一年ごとに新入生が入学しないこと(入学から卒業を一区切りとする入れ替え制)。また、この施設は住民に対する検査施設としても機能していて、各医療機関からの紹介状があれば誰でも検査を受けることができる(しかも格安で)。学生は実際の臨床現場で学んだ知識や技術を実践することができ、教員もより実践的な指導が可能ということでした。これは日本の医療従事者養成校も見習うべきところでしょうね。
3つ目は、日本人の野原祥子さんが運営する障がい者支援施設CAPEDIS。

現在の施設は、日本大使館との連携事業APC(人間の安全保障草の根無償資金協力)により2009年にリニューアルされた2階建ての建物で、寝室(大部屋)、シャワー室、洗濯場、リハビリテーション室などが設置されている。現在施設には障害をもった孤児8人が共同生活をしていて、看護師4人(昼夜2交代制)、日本人の女性ボランティア二人(住み込み)、理学療法士2名(交代制)、経理、調理師で支援が行われているとのこと。入所中の障がい者達は入所時子どもだったのですが、年を重ねるにつれて必要介護量が増えているとのことでした。内1人は学校へ通学しており、さらにもう1人職業訓練中であるとのこと。残りの6名はすべてが知的障害をもっているそうです。運営資金が不足しており、野原さんご自身の日本での講演活動だけでなく、畑で採れた野菜を売り、職業訓練も兼ねたおもちゃや飾り道具の制作販売などで収入を確保しているという現状だそうです。今後は成人の障がい者を対象とした施設に変更する計画で、施設に入所できない障がい者に対する在宅介護なども実施していきたいとのことでした。野原さんにはがお忙しい所時間をつくっていただき、約1.5時間にわたって様々なお話を聴くことができました。40歳でシスターを辞めボリビアの地で障がい者支援をすることに決めた時から現在までの苦労話(シスターを辞めた理由、施設設立、法人化や運営に伴う困難、ボリビア保健省および保健局との軋轢など)や、ボリビア国内における障がい者をとりまく諸問題を聴くことができ、貴重な機会でした。