愛しきポケモン様

移動中のメール,twitter, facebook,Line, は、目的ある移動時間でのコミュニケーションの活性化。Instagramは、切り取りたい場面の記録と共有。これまでのサービスは、「人びとの動きを支配する」にはいたりませんでした。移動中のスムーザーでした。

今回のpokemon goが、凄い破壊力だなと思うのが、明らかに、おかしな立ち止まり方をして、ポケモンを探す人びとが相当数の数、空間に露呈されたことです。「ゾンビ」か?

 歴史的にみたら、これってかなり滑稽な現象です。

 ただ、もともと、「宝探しのわくわく感」を嫌う人はいませんし、「仲間を集めて、育ててるのも好き」という人間の本質的欲望のうまいところをついてます。もちろん、すでに実名性のSNSが、あたりまえですから、「トレーナー」として進捗を、シェアすることは簡単なのです。

 ペットを育てています。といっても、あっそ。だとは思うですが、誰もが等しく探しうるポケモンのトレーナーとして、ポケモン収集数、レア度、訓練度に秀でていくと、「高橋名人」以上の象徴価値を獲得することは確かなことです。

 ビジネスモデルとしては、ここから、「ポケモン中毒者」をどれだけ獲得するかに限っています。
 これだけ、フリーズが起きれば、「常識的なユーザー」は、離脱します。また、ある程度のリテラシーがあるユーザーは、「とりあえず、試しでやってみるか」の試用期間にすぎません。

 「ひきこもり」が外にでて、社会に復帰したという「ポケモンドリーム」は幻想です。「ひきこもり」はまた、ひきこもるでしょう。

 岩田社長って、生前このムーブメントを望んでいたんですかね? 

リビングゲームは衰退し、スマフォゲームにシフトしていくなかで、たしかに、スマフォを手に持つ現実世界のすべてを仮想世界に接合させていくことでの市場獲得の爆発力はわからなくはないですけど。もちろん、それが認められての、任天堂株価の爆増です。でも、これが歴史的なイノベーションだとは個人的に思えません。

なにか、むなしい。

近いうちに、交通事故、電車事故、ママチャリの衝突事故。続出して、それを防ぐ為に「ポケモン条例or ポケモン法」が制定されるでしょう。
 
叡智を集めて、創り出される渾身のサービスが、
本質的な意味で「ひとびとの生活を豊かにする」ことは難しいのでしょうか?

Pokemon Goが、「誰にでも愛されるキャラクターの集まり」ですから、
これだけの瞬発力をもちますが、「愛されるキャラクター」だから、「日常生活がハッピーになる」でしょうというハンケさんの言葉に疑いをもたないのですが。

愛らしいポケモンが悪魔にみえるのは、私だけでしょうか。