今年のモデルロケット甲子園は地方予選会、オンライン予選会で優秀な成績をおさめたチームが全国大会に出場できるようです。


現在予選会を開催する団体を募集されているようです。


予選会を仮に主催する場合、どのような条件、準備が必要か整理してみます。


1.支出

1-1.指導講師ライセンスが必要

第三級以上のライセンス(取得費用1万円前後)保有後、指導講師ライセンス(取得費用4万円)取得。



指導講師ライセンス取得者がいないと予選会は主催できないようです、


1-2.予選会開催費用を支払い

一予選会あたり、本部へ5万円の支払いが必要なようです。


1-3.エンジン購入


予選会はうずらの卵をペイロードとして、C型エンジン一つを使うようです。

仮に8団体、各2回の打ち上げ、予備エンジン4個とすると

1200円×20個=24000円(Amazonのエンジンの利用がokならばの前提)


1-4.高度計購入

いくつか高度計の候補がありますが、Amazonで購入可能なモデルは下記の二つ。

安い方を2つ(故障時の予備一つ含む)で28000円


altimeter two 19000円くらい


altimeter one 14000円くらい


こちらの安価(9000円)な高度計は大会では使えないようです(確か、種子島ロケットコンテストでは許可されてたような)

1-5.消防署への火薬取扱の許可申請費用など

C型エンジン利用のため、消防署への許可(許可いただくための手数料)は不要


1-6.その他

発射台、ストップウォッチ、消化器、難燃紙などなど、モデルロケット大会開催に必要な物はすでにある前提で費用は無視。


地方予選会を主催する場合、15万強の支出が発生します。


2.収入

そもそも地方予選会を開催するには最低8団体以上を集める必要があるようです。

地方予選会を開催できた場合、予選会の優勝団体は全国大会の出場権が得られるようです。

仮に8団体から参加費を集めて、地方予選会の主催者が赤字なしとするには一団体20000円は取らなきゃいけないです。(オンラインで予選会参加は一団体22000円+高度計購入要なので、地方予選会に参加する方が費用は抑えられるようです)


3.参加団体の募集


仮に費用面が解決して地方予選会を開催する場合の課題を整理します。


3-1.過去の大会実績


参加費は無料〜3000円まで。

1000円前後の大会が多いようです(多分、主催者側は大赤字ですね)


モデルロケット甲子園の地方予選会は下記団体様が実施候補になる気がしますが、参加費が1桁〜2桁違うことが気になります。



沖縄で地方大会開催に向けて頑張られているようです(まだ定期的に地方大会をしている情報は見つけられませんでした)


久留米工業大学のモデルロケット大会


西日本モデルロケット大会(広島)

http://www.monorobo.com/2023/1021/231021.html


群馬のモデルロケット大会



モデルロケット秋田県大会


北海道モデルロケット大会


※種子島ロケットコンテストは略

※他にも地方大会ありましたら教えてください


3-2.モデルロケット甲子園用機体の作成ノウハウ


モデルロケット甲子園の機体作成の制約として、チームメンバー以外のサポートは受けてはいけないとあります。

ロケット甲子園用機体は単純な高度用ロケットと違い

・うずらの卵を搭載できる機構を持つ

・うずらの卵を保護できる機構とする

・高度計を搭載、高度計が作動するように空気穴をつける

・機体表面に塗装をする

・パラシュートのサイズを必要な降下時間になるように調整する

などの更なる工夫が必要です。


そのため、高度用のシンプルなロケットを自作出来ることがモデルロケット甲子園に出場するための最低条件で、これをベースに、うずらの卵を載せるために必要なモデルロケットの直径や長さを算出、設計、製作ができなきゃいけないです。

これを経験者のサポートなしで学生の自主的な頑張りで作るのはかなり難易度が高そうです(その分、完成した時の感動は大きそうですが)



モデルロケット甲子園の地方大会開催はとても価値のあること(地方の方が関東の大会に行くことは交通費の負担が大きいので地方大会があることは参加のハードルを下げます)と思いますが、費用面、ロケット作成の難易度の面でまだまだ、ハードルはあるなあと感じました。