♯0033 【kubotan-23】:「なんか」は接続詞か? (2018.01.29) | コトバあれこれ

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子ども作文教室、子ども国語教育学会の関係者による
投稿記事ブログです。

 

          「なんか」は、「なにか」の音便形。

 

●『コボちゃん』を読んでいると、「つなぎの言葉」としての

接続詞はほとんど出てきません。大体が呼びかけ的な

感動詞の、「ほら、まあ、アラッ、ちょっと、ねえ、あっ」など

がよく使われています。

 

●ところが、第60話を見ると、「なんか」というコトバが出て

きますので、本文がどんな内容か見てみましょう。

 

<第60話の内容>

   *コボちゃんは、道で友達と話しているとき、

    他の人と話しているおじいさんの後ろ姿を

    見かけました。

 

  コボちゃん:「あ おじいちゃんだ」

 

    *驚かそうと思い、「ワッ!」とおじいさんの

     腰を元気よくたたきました。しかも、それは

     人違いでした。

 

  コボちゃん:「あ…」

 

      *何も知らないおじいさんはが家に帰って

     くると、コボちゃんはふてくされて寝ている

     コボちゃんを見て不思議に思いました。

 

  おばあさん:「なんか あなたのせいで

          エライ大はじを かいたん

          ですって」

 

     

      (ワッと 大声で驚かそうとしました)

 

●コボちゃんはおじいさんの背後から、大声で驚かそうと

するのですが、他の人だったので、結果的にみんなから

笑われて大恥をかきました。

    

       

       (ふてくされて寝ているコボちゃん)

 

        

           (不思議に思うおじいさん)

 

●「なんか」は「なにか」の音便形で、「なにごとか」や、「なに

ものか」という意味ですが、これで、接続詞のような働きをして

います。

 

●ちなみに、これとは意味は違いますが、若い人が好んで使う

言葉に、「なので」があります。この「なので」は、話しコトバの

代表的な例ですが、若い人たちは「なので」と乱発しがちです。

これは早めに注意しなければ、なかなかクセが取れません。

 

●ちょうどいい機会ですから、次回は、この「なので、…」という

言葉の意味と使い方について考えてみたいと思います。

 

次回に続きます。