◆1章 本当に使える広告♪
あなたの役に立つ広告とは
どんな広告でしょうか。
大分県の焼酎メーカー
三和酒類さんの『いいちこ』は
九州の地酒だった麦焼酎を
全国区の商品へと消費を伸ばした
伝説的な焼酎です。
今でこそいろんなメーカーさんが趣向を凝らして
様々な麦焼酎が販売されていますが、
焼酎なんて・・・、
と敬遠されていた時代に、
大きく販路を伸ばしたいいちこは、
『下町のナポレオン』という
キャッチコピーでも有名になりました。
そして、
知る人ぞ知るのがそのポスターです。
おはようございます♪
都野建二郎です。
うつくしい日本の原風景をバックに、
IICHIKOのロゴと商品画像が、
申し訳程度に小さくはめ込まれている
このイメージ広告ポスターは、
一部のファンの間で話題になり、
貼られるそばから盗まれる
なんてこともありました。
今でこそ『インスタ映え』
なんて言葉もあるように、
誰でも手軽にキレイな写真を
いくらでも撮影できるようになったし、
それを瞬時に発表するメディアまで、
無料で使えるので、
このいいちこのイメージ広告ポスターの
物珍しさはなくなりました。
それでもこのポスターとともに、
いいちこが全国区の商品へと
育って行ったのは事実です。
◆広告は食べられません♪
でも間違えてはイケマせん。
このイメージ広告ポスターは間違いなく
いいちこのイメージアップに役立ちました。
でも、
売上アップ、利益アップの役に立ったか?
と言えば、それはまったく分かりません。
イメージが良くなるなら、
それだけ売上にも
よい影響があるんじゃないの?
というのは常識的にうなづけます。
でも実際に
このようなイメージ広告が
業績にも好影響を与えるには、
すくなくとも300億円くらいの年商がないと、
効果が認められない
というのが一般的な認識です。
ちょっと自分のこととして考えてみて、
誰かお酒好きなヒトへの手みやげに、
お酒を勝手行こう♪
と思った時に、
いいちこに手を伸ばす機会が
何度あるだろうか
ということです。
日本では人種的な体質もあって、
積極的にお酒を飲むのは人口の30%です。
40%は付き合いでたしなむ程度。
残りの30%は一切口にしません。
一見身近な存在のお酒というのは
実はそれだけ間口のせまい嗜好品
でもあるのです。
いいちこのイメージ広告を評価する人は
お酒としてのいいちこを評価するのではありません。
でも、そのいいちこにお金を払ってくれるのは、
全体の30%しかいないお酒のみの中の、
さらに30%程度しかいない、
麦焼酎や芋焼酎といった、
いわゆる乙類焼酎を飲むヒトたちです。
もちろん彼らの中にも
いいちこのポスターを評価する人もいます。
でもそれはさらにごく少数です。
もし、いいちこを製造販売するメーカーさんが、
売上効果だけを期待して広告宣伝するなら、
イメージ広告ポスターなどつくらずに、
もっと実用的なノベルティや、
消費者キャンペーンをすれば良いのです。
でもそうしないのは、
それだけ事業規模が大きくなり、
なおかつシェア争いのマーケットが
残っているからです。
さて、あなたの役に立つ広告とは
どんな広告でしょうか。
それは、
今週、今月の売上に直接影響して
あなたに利益をもたらしてくれる
そんな広告のはずです。
そして、売上をもたらしてくれる
実用的な広告でお客さんを集め、
商品に満足してもらうことは
そのままイメージアップにも役立ちます。
本当に役にたつ広告なら、
それは一石二鳥の役割りも果たすのです。
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◆著者紹介
ジェフ・スルツキー
ダン・ケネディ