◆７章 ありふれた考えを捨て去ろう♪
リコーダーと、
鍵盤ハーモニカ
誰もが知っている
演奏したこともあるこれらの楽器でも
こんな演奏を聞かされると、
なんだか高尚な感じがしてしまいます。
これがもし野外ではなくて、
ちゃんとしたホールで衣装もぴしっとしてるなら、
その感覚はなおさらでしょう。
おはようございます♪
都野建二郎です。
ニコロ・パガニーニは
ヴァイオリンの超絶技巧奏者として名高い
イタリアの音楽家です。
あまりの演奏の巧みさに、
パガニーニは悪魔に魂を売ったとウワサされ、
その一方で女性たちは魅了され、
演奏会では失神する人までいたそうです。
そしてそんなファンの中に
ナポレオン一世の妹がいました。
パガニーニはまんまとその妹と
恋仲になったまでは良かったものの、
それをしった兄ナポレオン一世に
追討の兵を差し向けられたそうです。
◆同じものをどう見せる♪
ヴァイオリンはリコーダーや鍵盤ハーモニカほど
身近な楽器ではありませんが、
それでも演奏者は少なくはありません。
楽器自体も今なら数千円で手に入る、
初心者向けが売られているほどです。
もちろん、
リコーダーや鍵盤ハーモニカなら、
もっと簡単に手に入りますし、
ちょっと探せば小学校時代のものを
見つけることも出来るでしょう。
使う楽器は同じでも、
演奏の仕方ひとつでいくらでも、
高級な趣味に見せることが出来る
という事実は、
どんな商品でも見せ方ひとつで、
値段を問わずに買いたいものに
することが出来る
という事実と同じです。
◆どこで差をつけるか♪
でもそれは、
熟練した技を売っているからでしょ？
と思うかもしれません。
事実パガニーニの演奏は現代でも
大変難しいそうですし、
リコーダーと鍵盤ハーモニカのデュオも、
相当な熟練演奏者でしょう。
でもだからと言ってあなたまで、
同じように熟練の技術を磨かなければイケナイ
というのでもありません。
パガニーニほどの技術がなくても、
プロのバイオリニストにはなれるでしょうし、
どんな楽器でもそれは同じです。
そしてあなたが扱う商品やサービスが何であっても、
やはりそれもずば抜けた技術を提供するだけが、
ビジネスの成功を決定するわけではないのです。
むしろそこだけにフォーカスしてしまうと、
あなたの商品、サービス、技術に
お金を出してくださるお客さんが、
本当は何にお金を払ってくださっているのか
お客さんにとっての本当のメリットが何なのか、
それが分からないままになってしまいます。
そしてある日突然、
お客さんが来なくなり、
何が悪かったのか分からず不安なまま、
ついつい『値段が高かったのかな？』
などと考えて、安売りを始めてしまうのです。
本当は、
お客さんの大半が高齢化して、
消費の傾向が変わっただけだったのに、です。
商品、サービス、技術を磨くことは大切です。
適正な価格で、世の中に貢献するのも良いでしょう。
でもそれ以前に、
お客さんの需要に応えることが出来ていなければ、
どんなに良いものでも、
どんなに安くしようとも、
売れない
のです。
値下げ、割引き一切無し♪
理想的なお客さんを集めて、
ビジネスを思い通りに経営♪
理想の暮らしを手に入れる方法が
これで分かります♪
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◆著者紹介
ジェイソン・マーズ
ダン・ケネディ