その頃、相手の弁護士からこちらの弁護士に、頻繁にファックスが届く。
内容は、子供達に必要な荷物のリストと、金銭の要求だ。

特に季節の変わり目で、衣替えの時期という事もあって、リストは衣類がメインで後は子供達の遊具や学校で必要な物の要求。
それと、嫁が出て行ってからの生活費、“婚姻費用”の請求だ。

当初は自宅に停めてある車の中に荷物を載せて、昼間嫁が取りに来る。と言う事をしていた。しかし、弁護士が2人間に入るため、僕の所に連絡が来るのは、指定日の直前で、ほとんど時間がない。

しかも、嫁の物もリストに入る。整理していると、義母の物まで出てくる。仕方なく、荷物に詰め込むが、「なんでこんな事しないといけないのか」と独り言の様に呟きながら、準備をしていると、下着が出てくる。もう物ではなく、汚物にしか見えない💢

リストの物が何処にあるのか分からず、準備ができない事もあった。しかも、3人分ともなると、準備する量も半端無い。毎回やってられない。

と言う事で、双方の弁護士の立会いの元、荷物を取りに自宅に来る事となった。

(立会いする必要あるの?別に普通に取りに来ればいいじゃん)

と、思いその旨を伝えると、DV夫に仕立て上げられている僕に嫁だけを会わせるのは、危険だと言う事らしい。そこは一貫してブレることはない。

それと、僕に対して極度の恐怖心から来るストレスで、過呼吸になるらしいから、当日は直接話しかけない様にと指示があった。

そこまで来ると、もう笑うしかない。

その頃の僕は、嫁に対しての感情は、浮気のショックより、怒りの方が勝っていた。

弁護士とスケジュールを話している時、僕はある提案をした。

「自宅のリビングに、嫁の浮気現場の写真を、壁一面貼り付けても良い?」

「それは有りかも知れないですが、止めておきましょう。話がこじれる可能性がありますので(笑)」

「やっぱり?(笑)」

でも、半分本気だった。

(自分のしでかした事を棚に上げ、よくこんな事が出来るな)

と、知らしめてやりたかった。

当日、周りが暗くなった頃に、相手の弁護士と一緒に嫁が運転するハイエースが自宅に到着した。レンタカーを借りて来たのだ。