翔んでる警備20 | エキセントリックギャラクシーハードボイルドロマンス         

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〜文学、お笑い、オートバイを愛する気高く孤独な三十路独身男の魂の軌跡〜 by久留米の爪切り

「Eちゃんやん。焼肉のウエストっちゃー、どこにあっとね?」

「うまかとね?」

「焼肉キングちゆうとこはどげんね?O島さんはえらいうまかち言いよったばってんが」

「大体いくらくらいかかっとね?」

あのオヤジは同じ事ばずいーっと聞いてくるっちゃけん、お前それ何度目かって、E朗は呆れ顔で心底ウンザリした様子で呟いた。

「警備士V蔵」は同じ質問を幾度と無く繰り返す事で、実際に自分が行った気分に浸っているのではないか、E朗はそう分析している。