
太郎原と書いて「だいろばる」と読むそうである。久留米市太郎原1267-3「くるめラーメン 清風」さんを男は訪れた。
一体何の為に?
“ラーメンを食べるため”である。当たり前だ。期日前投票をするためにラーメン屋に行く奴などいるものか。男はラーメンを食べたかった。それだけが望みだったのだ。

こちらは来店時に巡礼
の冊子を提示すれば替玉or半ギョウザ(5個)をサービス、というなんとも嬉しい特典付きである。
男は考える。そして結論を下す。
「半玉ラーメンお願いしまーす!」
キクラゲ、葱、チャーシュー、海苔と具材は並ラーメンと変わらない様だが、やはりスープの量は少なめな感じである。スープを一口だけ飲む。濃厚で、うん、おいしいが、あと一歩コクがあったらなあ、なぞ男は偉そうな感想を漏らす。こだわりのラー麦麺を一気に啜る。時間との闘いである。スープが冷めないうちに、次の工程へ速やかに移らねばならない。味わう余裕は無い。さすが、半玉、すぐになくなる。具材には一切手を付けない。所要時間、体感では20秒、男は厨房へ声を掛ける。聞き取りやすい声、青空をイメージして、爽やかに、且つはっきりと、そして、大胆に。
「替玉お願いしまーす!カタメンで!」
半玉ラーメン380円、無料の替玉、これでつまり、1.5玉のラーメンの完成である。大盛りじゃーん、男は己はなんて賢明なガイなんだと、ご満悦である。替玉が入った丼の方がラーメンのそれよりも大きく、並べてみると、つけ麺みたいである。
早速、替玉を丼にぶち込む。残った具材が麺の下敷きになって沈む。麺の量とスープのバランスが取れていない。びちゃびちゃの焼きそば的なビジュアルである。ここぞとばかり卓上の紅ショウガ、胡椒、赤いニンニク、高菜を投入して食べる。スープは勿論、冷める。
カオスな味、それを男は結構楽しんでいたのだった…。
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