これ以上の癌の治療はできないと治療終了になり、緩和ケア科に移ってからのこと。


なんとなく俺は死ぬんだろうなと思っていたものが、確実に死ぬんだとわかったあと。


旦那はやたらと大学時代に私と行った場所、食べた物など昔の楽しい思い出が頭に浮かんでいました。


病気になったあと、銀婚式をむかえたのですが、旦那は物は何も要らないと言いました。


物はあの世に持っていけないから、と。


今思うのは、私も物はいらないな、それより楽しい思い出をたくさん作りたいなということ。


旦那が元気なときに、もっともっと思い出を、楽しい思い出を作ればよかった。


今すごく悔やんでいます。


旦那のためだけでなく、私のためにも。


旦那と大学時代に知り合ってからの思い出は今でもたくさんあるけど、


もっと幸せな思い出を作ればよかった。


たくさんあって困ることなんてないから。


物みたいに収納場所も必要ないし。


私が旦那亡き後1人で頑張って生きていくためにも、幸せな日々の記憶をもっと持ちたかったな。


最近そんなことを考えます。