旦那がいなくなってしまった今、私のこれからの人生において、幸せって何になるんだろうとふと思います。

 

もちろん、健康で普通な生活を送れることが、何よりも幸せなことなんだと旦那が病気になってすごく実感しました。

 

でも昔から私の考えとしては、死ぬときに人生を振り返って幸せだったかどうか分かるんじゃないかなと思ってきたんです。

 

腫瘍内科での治療が終了になり、緩和ケアに移ってから、体調も悪くなっていったので、もう長くないと自分でわかっていたと思います。

 

私は余命宣告を受けましたが、3週間から1ヶ月という短い余命だったので、酸素が手放せず、ベッドからあまり動けなくなった旦那に告げるのは酷だと思って、あえて余命は言いませんでした。

 

自分の余命は知らなかったと思うけど、多分もう長くないからと、旦那は言葉を残してくれました。

 

私と出会ったこと、私を妻にできたこと、私と子供と家族になれたことが自分の人生において一番の幸せだったと。

 

こんなこと、病気になる前は一切言っていませんでした。自分の人生の終わりが近づいたときに、振り返ってこう感じたんですよね。

 

じゃあ、私が人生を終えるときはどうなんだろう?

 

今はまだ高校生の子供が大学生になり社会人になり、就職して結婚、出産となれば、それも幸せだと言えるのかもしれません。

 

でも子供の人生と親の人生は別だと思っているので、子供が離れたあとは旦那と二人の人生を最後まで一緒に歩んでいくものと思っていたのに。

 

こんなに早くに先に逝ってしまって、この先の私の残りの人生、旦那無しで幸せだと思えるんだろうか。

 

自分が死ぬとき、振り返って楽しかった、幸せだったと思えるように、旦那亡き後でも前向きに生きていこうとは思ってはいるけれど、この先旦那という相棒なくして、どうなっていくんだろうか。

 

なるようにしかならないけど、この先ずーっと旦那がいない日々を送るんだなと思うと、そんな幸せだなって思うことが出てくるのかななんて考えてしまいます。