先週に引き続いて今日も不動産系立ちんぼのバイト。


先週は大通りに立っていたから物件のことは何も聞かれず、

道案内ばかり。


それはそれで楽しかった。


中学生か高校に入りたての女の子に代官山の方向を教えてあげるだけで

「やっぱり聞いて良かったね」なんて皆でお礼を繰り返してた。


こんな初々しいカンジって、自分には遥か昔のこと。


今日は売り出し中マンションの真ん前で立ちんぼしてたから、先週のような

マンウォッチングの楽しさはないねっと思っていた。


しかし、恵比寿だからか、近隣住民しか通らないであろう通りは通りで

面白い。女の子の質も高い。


「何階ですか?」と聞いてきて2階だと教えた女の子の2人組みなんて

きっと30前だよ。


中古マンションの販売会の部屋に冷やかしで入らないだろ、フツー。


7500万だよ、ねぇ、なんでそんなに金あるの?


まぁオレは欲しいと思わないからいいけど。


近隣住民も「売り出し中」のプラカードには興味深々だった。


あるとこにはあるんだね。

4月も20日余り過ぎた。


新年度が始まって10日くらい浮き足立っていた街もようやく平常に戻りつつある。


自分はマックのヘビーユーザーだけど、マックとて例外ではない。


新年度を挟んだここひと月くらいでバイトの顔ぶれも一新された。


出かけた街では大抵入るけれども、毎日行く店舗は自宅周辺の3店くらい。


「いつも有難うございます」って挨拶されてた。


あまり嬉しくないというか複雑な気分であった。


バイトの顔ぶれが変わって、また気楽なカンジだと思っていたんだが。



今日のレジの女の子は何か言いたげな顔をしてた。


まだ新年度始まったばかりだよ。


常連認定しないでね。



気分的に最近は少し浮かばれてなくて気晴らしなんかじゃ気は晴れないと

思ってる時なんだから。


そっとしといて。

20年ぶりにバイトした。


バイトの面接に行くと他の候補が学生ばっかだったり面接官が自分より遥かに

若い子だったりで面接ではいつも「オラオラっ」感を出してた。


そうするとずっと不採用だった。


とりあえず何かしたいと思って。


不動産会社のキャンペーン要員。


バイトを始める前は「きっとバイトなんかすると敗北感とか悲壮感とか色んな

感情が襲ってくるに違いない」と思っていた。


間違っていた。


恵比寿南の交差点で半日案内看板を持って立ってた。


いわゆる立ちんぼうなんて、時間が過ぎないと思ってた。


しかし動いちゃいけないとなると、自分の思考が飛び回り始めた。


まるで妄想パーティーだ。


何事も経験だ。


あの看板、非常に重い。


よく歓楽街で風俗店のプラカードを持った小汚いおっさんたちを見てたけど、

結構大変だったのね。


また風が強くて看板があらぬ方向へ流される。


ヨットってこういう感じで動くのね。


午後の4時間をずっと動かず立ってたけど、自分の存在を消して街を眺めるという

のも面白い。


このバイトをいつまで続けられるかは分からないけど、脳内活動だけでは決して

得られない「経験」の重要性を認識した。