バイト中にも何度か「元気ないねー」と心配していた31歳バイト仲間A君。
気持ちのUP DOWNが激しそうで「若いんだからさ、もっと元気にヤローね」と話をしてたんだけど。
バイトの期間中に「前にいた会社がひどい会社でしょっちゅう殴られてたんです」ぐらいのことは
聞いていた。
「社会保険なしで給料が20万に満たなくて」って、そんな会社今でもあるの?
東京しごとセンターの帰り道、最初は家庭の話だった。
「アニキと仲が悪くて、今では顔も合わせないし、仮に家の中で出くわしてもシカトです」
そのぐらいはどこにでもあるだろ。
「オヤジがアル中で家の中が大変で」
まぁ、そんなことはわりとあるだろ。
「生まれつき指がないんです」
手をひらひらさせてるからよく分からないけど、多分薬指。
「足もないんです」
「オヤジにも子供の頃からひどいこと言われてきて」
うん、それはここでオレが軽々に何かを言えないくらいご苦労されたんだろうけど、
人はね、あんまり他人に言わないだけで人それぞれ色々問題を抱えていると思うけど。
彼のちょっとした暗さは根が深い。
誰かのアドバイスが腑に落ちたくらいで直るものではないかも知れない。
しかし、ちょっと問題が深そうだから、例えば心療内科とかそういう治療で根本的な解決を
考えたこととかないの?
「学生の時に躁鬱病で、そのときに薬を飲んでいたことはあります。薬ってすごいです。
記憶が飛んだり、物が歪んで見えたりするんです]
こんな話をしてると、このまま帰れない。
6時前から焼き鳥屋に入って。
美味いもん食って、飲んでるとそれなりに元気もでる。
前にさー、映画撮りたいとか言ってたじゃん。今の時代さ、表現する手段は沢山あって、You tube
とかニコ動とかに勝手に作品のっけてけばいいんじゃない?そこでHITが多ければ、そこから道が開ける
こともあるみたいだよ。
しかし、アナタも31なんだからさー、とりあえずどっかに就職して金貯めながらそっちもやろうよ。
割とやる気になってた。
アナタはオレも○○さんも認めてんだからさ、大丈夫だよ。
複雑そうな顔をされると辛かったが、そうでないのが助かった。