聴きながら歌える、歌いながら聴けることの重要性 | 音域を伸ばしたいヴォーカリスト必見!1年以内にあなたの音域を倍以上にするボイストレーニングを伝授します!

音域を伸ばしたいヴォーカリスト必見!1年以内にあなたの音域を倍以上にするボイストレーニングを伝授します!

.ヘヴィメタルのハイトーンボイスに特化したボイストレーニングを受けてきた著者が高音域発声に特化したボイストレーニングをお教えします。

こんばんは‼︎

 

ヴォーカリスト兼ボイストレーナーのKです。

 

 

今回は発声や歌に限らずミュージシャンとし

て大切な能力についてのお話です。

 

早速ですが単刀直入に伺います。

 

あなたはご自分が歌っている時に自分の歌声

を聞けていますか?

 

いやいや、そりゃ内耳に響くからもちろん自分

の歌声は聞けてますよ。

 

こんなふうに回答される方も多いかなと。

 

ではこれはどうです?

 

歌いながらご自分の歌声を客観的に他人が外耳

で聞いているのと同じように聞けていますでし

ょうか??

 

こうなると一気にできていないと思う人が多い

と思います。

 

内耳で聞いていた時と録音したご自分の歌声を

聞いた時の差が大きいほどこの能力が育ってい

ないと結論つけることができます。

 

この状態ってつまり歌いながらご自分の歌声を

客観的に分析できていないんです。

 

歌うことに脳みそのキャパのほぼ全てを全振り

してしまって冷静に聞けていない状態。

 

昔の記事でも少し触れたような内容ですが今回

はこの部分について掘り下げていきます。

 

実はこの能力こそ声区を融合させるミックスボ

イスや高音域を身につけることよりももっと重

要な技術です。

 

これができるだけでLIVE時の歌声の安定性も格

段に向上し発声能力の成長速度も何倍も早くな

ります。

 

そしてこれは他ならぬ、僕自身の経験談でもあ

ります(笑)

 

レッスンに通い始めて数ヶ月の時に師匠から教

わっていた話なのですが技術的な話ばかり記事

にしてましたのですっかり忘れていました。。

 

歌を歌う際には、感情的に歌う自分がいる傍で

その歌声を至極冷静に批判するでも賞賛するで

もなくただただ俯瞰して分析しつつ聞いている

意識も一緒にいることが大切なんだよ。

 

 

本当に忘れてたわあ・・・

 

なのでこの話は本当に大切。

 

ご興味ある方はこの先もお読みください。

 

 

では早速本題です‼︎

 

結論はタイトルにも書いた通りなのですがこれ

を今風に表現するのであれば。

 

歌いながら聞くことので

きる技術はマルチタスク

‼︎

 

これですね。

 

 

頭の中の話ですが歌う自分と聞く自分、この二

つを分立させることです。

 

これは楽器に例えた方がわかりやすいかな。

 

ギタリスト、ピアニストなどなんでも良いんで

すが楽器演奏者はこの能力が自ずと育ちます。

 

感情任せに冷静さを失って演奏しては曲が破綻

しますからね(笑)

 

冷静に淡々と演奏する自分ありきでその土台が

あった上で残りのキャパで感情表現をしに行く

んです。

 

ところがですね・・・

 

ヴォーカリスト専任の人はこの能力が育ちにく

いんですよ。

 

楽曲全体を捉えられず、自分のパートの歌メロ

と歌詞の表現だけに集中しちゃう。

 

バンドで歌っていた人ならこの能力も育ちます

でしょう。

 

リズム隊も生身の人間ですからね。

 

カラオケのオケみたいにメトロノームのような

機械的な規則正しさはありません。

 

ウネウネ動いてます。

 

だからちゃんとバックの演奏を聴けていないと

歌えません。

 

要は視野が狭くなっちゃうんですね。

 

自分のパートを歌うことだけに脳みその100パ

ーセント近くのキャパを持っていかれちゃう。

 

そりゃ自分の歌声を冷静に聞くような容量は残

ってませんよね。

 

これを先述の楽器演奏者に例えると感情表現に

のみ集中して冷静に正確に演奏するところまで

頭が回らない状態。

 

要は自分の演奏に手一杯で全く余裕がない状態

 

これは良くない。

 

オーケストラに例えるなら極論、指揮者やコン

サートマスターくらいに聴力の余裕はほしいと

ころです。

 

バンド全体の音を聞いた上でそこに自分の歌を

乗せていく。

 

さすがにそこまでは難しいですが(笑)

 

ちょっと理屈っぽくなりましたがこの能力の基

礎を手っ取り早く習得する方法があります。

 

それは弾き語りですね。

よくアーティストが楽器を弾きながら歌ってい

る光景は見かけますでしょう?

 

あれってただのパフォーマンスではなくちゃん

とした理由があるんです。

 

そして上手い歌手は大体、弾き語りもできます

 

楽器はなんでも構いません。

 

弾き語りって物理的に見てもマルチタスクにな

るので否応なしに歌だけに専念できなくなるん

ですよ。

 

歌だけに専念しようとすると伴奏が疎かになる

し伴奏に集中すると歌が疎かになる。

 

結果、演奏は破綻します。

 

このようにどちらかに集中することを許してく

れません(笑)

 

両方の音を同時に聞けていないと成立しないの

が弾き語り。

 

別に上手く弾ける必要はありません。

 

けど楽器を上手く弾ける人はならばそれでも構

いませんからね。

 

ギターならばコードを拍通りにバッキングでき

る程度でOK。

 

ピアノもそうですね。

和音を楽曲進行に合わせてチェンジできれば十

分。

 

難易度は問わず簡単な曲でもスムーズに弾き語

りできるようになれば頭の中は相当変わってま

す。

 

似たような例としてピアノの練習にもこんな練

習方法があります。

 

左手の伴奏のみで主旋律は弾かないで声に出し

て歌ってみるんです。

 

これも理由は同じ。

 

楽曲のバランスをとって主旋律をより引き立た

せるためにあえて鍵盤で表現せず声に出して歌

ってみるんです。

 

それから実際に鍵盤で演奏すると主旋律が際立

ってくるんですね。

 

バッハなんかは4声全部切り替えてやるらしい

ですよ。

 

恐ろしい・・・

 

伴奏と主旋律を独立させて鳴らすのがこの練習

の目的なのですが弾き語りをすると少なくとも

二つの旋律を聞きながらバランスを取って歌う

ことができるようにってます。

 

音楽的な脳みそが育つんですねえ。

 

で、その上でさらに次があります。

 

聞きながら歌うことができると全く知らない曲

も初見から歌いながら聞いて覚えることも可能

 

達人クラスであれば2〜3回で覚えちゃうんじゃ

ないでしょうか。

 

聞きながら歌えるとその歌メロをリアルタイム

でトレースしながらご自分の歌声に投影して具

現化できます。

 

これはフレーズを間違えて覚えちゃうミスも激

減しますし楽曲を覚えるスピードも段違いに早

くなります。

 

さらに理解が深まるとその歌手の歌声そのもの

まで解析できるようになります。

 

 

このスキルは是非とも身につけましょう。

 

弾き語りが必須条件ではありませんが習得が早

まるのは僕の経験上、間違いないかなと。

 

楽器のない方はカラオケとかではなく実際にオ

リジナル曲と一緒に歌ってみるのが良いですか

ね。

 

その際、オリジナルの歌メロを正確になぞるよ

うに歌うことが大切です。

 

完全に一致してくるとオリジナル楽曲の歌手の

声がだんだんシンクロしてダブって聞こえるよ

うになってきます。

 

ちょっと耳には気持ち悪い感じです(笑)

 

このくらいを目指しましょう。

 

では今回は以上です。

 

お読みいただきありがとうございました。