歌声の極論。地声を捨てて裏声だけで歌ってみる。 | 音域を伸ばしたいヴォーカリスト必見!1年以内にあなたの音域を倍以上にするボイストレーニングを伝授します!

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.ヘヴィメタルのハイトーンボイスに特化したボイストレーニングを受けてきた著者が高音域発声に特化したボイストレーニングをお教えします。

こんばんは‼︎

 

ヴォーカリスト兼ボイストレーナーのKです。

 

 

 

今回は何やら賛否両論起きそうなお話ですが

・・・

 

 

これは僕の歌の師匠が提唱していた理想でもあ

ります。

 

高音域で煌びやかに響かせることが出来る裏声

のまま中低音域でも同じように声を膨らませて

響かせられればそれが最高の喉の状態なんだよ。

 

ってお話です。

 

過去記事でも散々述べてきてますがハイトーン

の得意な歌手の高音域はほぼほぼ裏声の成分で

成り立っています。

 

地声の介入する余地は本当にごくわずか。

 

そもそもミックスボイスにしても裏声が発展し

てできた声に他なりませんからね。

 

これは数数百年前のベルカントの手順を見ても

明らかです。

 

中高音域の習得の際には必ず裏声から声を出し

始めてそこからどのように声を膨らませて行く

のかを指導しています。

 

中高音域での純粋な地声は人間の喉の構造上、

物理的に存在しませんからこれは理に叶ってい

るんですよ。

 

裏声をいかにして全ての音階で地声のように聞

こえるよう加工していくか?

 

ボイトレの真髄はここにあると行っても過言な

いでしょう。

 

ではなぜ地声は不要なんでしょう?

 

 

 

ご興味ある方はこの先もお読みください。

 

 

 

ではさっそく本題です。

 

 

 

先に結論から申しますね。

 

 

地声は我々の日常生活に

深く根付いた声であるた

めわざわざ意識しなくて

も勝手に発声の中に入っ

てくる‼︎

 

 

 

これですね。

 

意図的に裏声で発声しているつもりでも日頃

から使い慣れた地声の要素は最低限は加わっ

てくるのでわざわざ意識しなくても自動的に

地声の要素も入ってきます。

 

 

この傾向は特に日本の方にこそ顕著だと思い

ます。

 

 

日本人ほど裏声を日常生活で使わない民族も

少ないと思いますよ。

 

特に男性はね。

 

コツとしては

 

中低音域こそ意識的に声を重たくしようとし

ないこと。

 

とはいえ純粋な裏声のまま中低音まで下降し

て行くとスカスカの息漏れ声になってしまい

ますからここを上手く処理するのが難しいん

です。

 

 

必要最低限は地声の力を効かせてやる必要が

あります。

 

 

ここで考えて欲しいのが声を響かせるポジシ

ョン。

 

フースラー大先生の提唱したアンザッツなん

ですよね。

 

 

 

純粋な裏声のまま高音域から中低音まで下降し

ていこうとすると上記のアンザッツでは共鳴す

る箇所の流れとしては4に始まり5に下降して来

ますが最終的に3a、3bあたりまでしか下がれ

ません。

 

結果、薄い響きの中低音の裏声になってきちゃ

うんです。

 

 

ここで意識して使って欲しいのが6と2なんです

よね。

 

6って本来高音域で使うアンザッツですが中低

音域でも喉仏を下に引っ張る輪状咽頭筋を働か

せるのにはとても有効です。

 

2は通常、地声を胸に響かせる際に使うアンザ

ッツですがこれも裏声に応用ができます。

 

裏声のまま6を響かせようと意識すると勝手

に喉仏も下に引っ張られます、さらに2も意識

することで声の響きを前に持ってこれます。

 

こうすると裏声のまま音階を下降しているよう

に感じてても自動的に地声が入ってきます。

 

順番的にはまず6で響きを下に持ってきて2で

その下に持ってきた響きを前方で鳴らすイメー

ジです。

 

1でも良いんですが1だと少し響きが浅くなり

ます。

 

なので最初はやりやすかったとしても最終的に

は2がお勧めですね。

 

 

mid2Eから下の音域は地声に切り替えなければ

‼︎

 

なんて意識する必要はありません。

 

 

勝手にそうなってますから。

 

ミックスボイスって声自体を意識的に切り替え

るのではなく共鳴するポジションを意識的に切

り替えることで自動的に地声から裏声に切り替

わります。

 

 

声自体は基本的には全て裏声で取ります。

 

 

意識すべきは地声と裏声の切り替えのポジショ

ンではなく声を響かせるポジションです。

 

この意識を変えてみるだけでミックスボイスの

習得は段違いに早くなると思いますよ。

 

 

今回は以上です。

 

 

 

お読みいただきありがとうござました。