こんにちは‼︎
ヴォーカリスト兼ボイストレーナーのKです。
今回の記事のテーマは
ハミングから実声にして行く方法
です。
ハミングってボイトレのメソッドとして極め
て優れた方法ですよね。
世界的なボイストレーナーのフレデリック・
フースラーもハミング練習を推奨してますし
実際、ハミングを使ったボイトレを教えてる
先生も多いでしょう。
特に顔面の共鳴器官の開発にはリップロール、
タングトリルと並んで非常に有効です。
フースラーのアンザッツで言えば３a、3b、5
ですね。
ただハミングと一言に言ってもやり方自体は
幾つかあります。
今回はハミングのより効果的な練習方法につ
いてご紹介しますのでご興味ある方はお読み
ください。
ではさっそく解説して行きます‼︎
まずハミングの基礎ですが
地声ハミングで練習する
これですね。
ハミングって裏声でやると思う方が多いでし
ょうが決して高音域でも裏声に逃げないでく
ださい。
地声の喉の感覚のままハミングで高音域まで
登って行きます。
最初はエラー音が出て上手く出来なかったり
頭の血管が切れそうになるくらい辛いと思い
ますがそれで良いです。
喉の声帯を閉塞させる筋肉群が育ってくると
少しづつできるようになってきますから。
この練習の良い所は喉を痛めるリスクをほぼ
ゼロにしつつ高音域の練習が独学でもやり易
いってところにあります。
あと、目一杯やっても実声を出す時ほどボリ
ュームは出ないので比較的場所を選ばずに練
習できるのもお勧めポイントですね。
・・・
とは言えハミングでも地声でガチに出しに行
くとそこそこの音量が出ますから気をつけて
ください（笑）
練習内容としては音階を使っても良いですし
あなたの好きな歌を使っても問題ありません。
ただ歌曲を使う場合は普通に歌うと高音が辛
めの曲を使ってください。
音階練習の場合も地声と裏声の喚声点を含む
音階で練習します。
地声の声区のみで歌える曲ではあまり意味が
ありません。
この地声のハミングで高音域の練習は喉周辺
の閉塞筋の強化に非常に効き目があります。
言ってしまえば喉の筋トレですね。
リップロールと併用すると喉の閉塞筋を締め
たり緩めたりの練習ができるので喉のエクサ
サイズとしては非常にバランスが良いです。
こんな感じで、地声でのハミング練習を是非
普段の練習に取り入れてみてください‼︎
で、この練習がある程度進んできたらその次
の段階があります。
これはタイトルにも記載した通りです。
ぶっちゃけ慣れないうちはかなり難しいです
よ（笑）
地声ハミングを出した
状態で口を開ける‼︎
これです。
試しに裏声ハミングからでも良いのでやって
みてください。
大抵の方はハミングを維持したまま口を開け
られなくて口から声が出て実声になっちゃう
と思います。
ちなみに僕もそうでした（笑）
やり方のアドバイスとしてですが
予め口を開けた状態からハミングを出してみ
るとその感覚は掴み易いかと思います。
そもそもなんでこんなことをするんですか？
って話ですが。
ハミングって実声では出せない高音域も案外
簡単に出せます。
初心者の男性でも本来なら相当ボイトレの経
験積まないと出せないhiCあたりも比較的楽に
出せるんじゃないですかね。
理屈としてはそのハミングの共鳴を維持した
まま実声にして行けば高音も出せるってこと
になります。
なのでこの練習の狙いはハミングの共鳴を維
持したまま実声にして行きたい訳ですよ。
その前準備として口を開けてもハミング出来
るようにして行きます。
ここまでの練習でもしっかり仕上げていくと
なるとボイトレに通っても数ヶ月はかかるで
しょう。
で、最後の仕上げですが。
開口して地声ハミングを出した状態から実声に
して行きます。
母音は最初は「ウ」がやり易いですね。
音階は男性ならmid2F、女性ならhiCあたりで
やると良いでしょう。
最終的には全ての母音でできるようにします。
イメージ的には鼻腔で共鳴してる響きを少し下
に持って言って口から声を出す感じ。
で、その時の注意点ですが
絶対に声がひっくり返らない
ように‼︎
ここ重要。
全ての母音でスムーズにハミングから実声に
移行させてください。
こんな感じで今回は高音域でハミングから実
声にしていく練習方法についてご紹介しました
お読みいただきありがとうございます。