R.I.P アンドレ・マトス | 音域を伸ばしたいヴォーカリスト必見!1年以内にあなたの音域を倍以上にするボイストレーニングを伝授します!

音域を伸ばしたいヴォーカリスト必見!1年以内にあなたの音域を倍以上にするボイストレーニングを伝授します!

.ヘヴィメタルのハイトーンボイスに特化したボイストレーニングを受けてきた著者が高音域発声に特化したボイストレーニングをお教えします。

んにちは‼︎

 

ヴォーカリスト兼ヴォイストレーナーのKです。

 

ここ数日忙しくしてたのとタイトルに書いた

アンドレ・マトスが亡くなられたと聞きショ

ックを受けておりました。。

 

 

今回は先日、急逝されたブラジルのヘヴィメ

タル史に於いての重要人物、アンドレ・マト

スさんについてのお話です。

歌手目線から、彼の歌唱スタイルについても

書いてみます。

 

ボイストレーニングとミックスボイスに関

するお話もありますので是非お読みくださ

い。

 

またANGRAを未聴の方が居ればこの機会に

是非聞いてみることをお勧めします。

 

物凄いですから‼︎

 

では本題です。

 

日本のメタラーさんの中にはANGRAからメ

タルにはまった方も多いのではないでしょう

か?

 

ジャーマンや北欧メタルのようなスピードメ

タルにクラシックの要素を取り入れて現在の

シンフォニックメタルの基礎を作ったアルバ

 

「Angels Cly」

ブラジルの民族音楽の要素が多分に取り入れ

られ独自の音楽性が発揮された

 

「Holy Land」

これは強烈なインパクトでしたね‼︎

 

ANGRAのみの話をするとこの後、マトスが

脱退後、新Voとしてエドゥ・ファラスキが

加入した後リリースされた

 

「Rebirth」

 

もしくは、傑作としての呼び名の高い

 

「Tempe Of Shadows」

この2作も是非聞いていただきたいです‼︎

 

 

アンドレ・マトスといえば聞かれたことの

ある方であれば彼の歌声についてどのよう

な印象を持たれるでしょうか?

 

「声が細い」

 

「ライブでもうまい」

 

「声が特徴的」

 

こんな感じですかね。

 

一聴すればマトスだ‼︎

 

って思うくらい個性的な歌唱スタイルです

よね。

 

彼はもともと高音域の裏声音域が優れてい

てカウンターテノールの素養もあったそう

です。

 

それを独自に昇華させてあのような歌唱ス

タイルを確立していったのでしょうね。

 

ミックスボイスの質でいえばかなり軽めの

裏声の要素が強い声を選択して使っていま

す。

 

声そのものはキャリアとともに充実してい

るので全体的に太くなってはいますがこれ

は年齢を重ねても変わっていません。

 

地声でドカンと歌いに行かない分、加齢と

ともに失われがちな高音域をなくしていま

せん。

 

これはマトスに限らず、年齢を重ねても声

が重くならず高音域を失わない歌手に共通

している部分ですね。

 

技術的な部分にのみ論点を絞ればとても理

想的な歌手としてのキャリアを歩んでいた

と思います。

 

おそらくこのまま生きていらしたら後10年

経とうが同じ音域の発声ができていたと思

います。

 

それくらい裏声と地声のバランスの取り方

がとてもうまい‼︎

 

ミックスボイスは良くも悪くも融合します。

 

その時の地声と裏声の力バランスが超重要。

 

地声が強めのミックスボイスで発声してい

ると裏声音域に移動するのが困難。

 

簡単に言うと低音域で声を張りすぎるとこ

ういう状態になり中高音域がきつくなって

出しづらくなる・・はっきり言えば中高音

域は出せません。

 

男性ならばF、F#、Gあたりで無理がきま

す。

女性ならばB#、C、C#あたり。

ここに地声の音域の限界があるのです。

 

この音階で裏声の要素を強くして声を切り

替えていけば中高音域は発声可能。

 

理屈で言えばこうなります。

 

ただ、この切り替えの際に地声と裏声の力

関係が等しい状態かそれに近い状態でない

とこの切り替えもうまくいきません。

 

なので低音域で声を張りすぎるとこの理屈

を知っていても中高音域で発声困難になり

ます。

 

アンドレ・マトスやその他のうまい歌手た

ちは地声から裏声音域に切り替える際の地

声と裏声の力バランスの感覚が優れている

のです。

日頃の練習にも役立つ情報かと思いますの

で地声と裏声のバランス感覚について少し

意識してみてください。

 

人によっては劇的に改善する可能性もあり

ます。

 

 

今回は以上です。

 

お読みいただきありがとうございました。