the notebook

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君が読む物語

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どうしても
この映画を北の地で観たくて
公開初日ユナイテッドシネマ札幌でまず鑑賞。
波瑠さんが麗しかった舞台挨拶中継は
サツゲキで。
翌日 札幌シネマフロンティアへ。

福岡に戻り
水曜日にTジョイ博多  TOHOシネマ福津
翌水曜日 中洲大洋  Tジョイ博多
今日  ユナイテッドシネマ博多

観るたびに発見したり、
味わいが深まる作品です。

初見では
美大受験失敗でそこにいるしかなかった
ひたすら傍観者である雅代の佇まい
ホテルに縛られてる雅代の無表情と
お客としてくる面々の生き様が
滑稽で切なく
それぞれの一生懸命さとの対比に目がいき
自分の好きなように生きている両親の
人間くささ
そしてオアシスのような
エッチ屋宮川の存在
下世話だけど雅代に寄り添うおばちゃんが
リアルに北海道してた。

時間の行き来は
雅代のメガネの変化。
203号室のここからあそこへと
シーンの移り変わり

雅代が旅立つ時に
すれ違ったのは
ホテルローヤルの誕生

そして
白いページの流れるエンディングへ

みかんの意味がわかった時
胸が熱くなり、
煌々と輝くホテルローヤルの看板へ


ミコさんの星を見ていたでは
友近さん演じる母親の教え
働け 働いてるものに誰も文句は言わない
それが グッとくるし
夫婦って愛されてなんぼだなって思った

女子高生まりあ
伊藤沙莉の存在感はやっぱりすごい
ふざけておちゃらけているようで
見えてくる悲しみ

内田慈さん達夫婦の可愛らしさ
あそこのセリフがもういいったらない

安田顕さんと夏川結衣さんのうまさ

でも、全ては
雅代の前を過ぎていく出来事でしかなかったように

さらりと流れた印象でした。


それが

2度3度と細部を見ていくと

例えば 雅代の思いのじれったさを
波瑠さんの指先に探し

音楽の奏でで喜怒哀楽

おばちゃんたちの会話のユーモア

千秋庵の山親父🎶のテーマソング

思い通りにならない人生に

従うのか抗うのか

選ぶのか選ばれるのか

それぞれのエピソードのどれにも

通じて感じ取れた。

セックスっていいものですか?

それに対する答えは

そこにはなかったけど

性は生であり
そして 自分が愛されていたという
実感こそ
活力なんだとおもった

2時間休憩3800円って
カップルで映画を観るのと同じくらい。

どっちにも
しっかり人の営み
人生があるよね。

ホテルローヤルの30年
大吉、るり子の乗っていた
クラウンが懐かしく

そういえば
私の結婚生活も
今年30年なのでした…













久しぶりにブログを書きます。

 
映画館がようやく戻ってきます
 
弥生、三月~君を愛した30年
 
公開から2ヶ月
 
また、まだ、弥生に会えます。
 
今まで10回見たので
 
ネタバレになりますが
 
感想を書きます。
 
 
 
この映画のテーマって
3月11日
弥生が教師を勤める
中学校の教室で語った
リンカーンの言葉
「あなたが転んだことに、関心はない。
   あなたがどう立ち上がるかに関心がある」
これなんだと思います。
 
中学生にとっては
失敗を恐れないでチャレンジしよう
というメッセージになるのだけれど
人生をある程度生きた
大人にとっては
意味合いがちょっと違ってくる
 
弥生という人は
曲がったことが嫌い
自分の信念をはっきり言う
強い人
本が大好き
教師になり人を助けたいと願っている
 
太郎は
明るく周りの人を楽しませてくれる人
プロのサッカー選手を、めざしている
 
けれど
彼らの人生は
思いどおりには進まない
 
二人を出会わせた
弥生の親友サクラの死が
二人の関係に恋してはいけないという
思い込みの呪縛をかける
 
弥生が教師の夢を捨てようとした時
太郎がそれを引き止める
「俺は夢を絶対諦めないし
   好きな人と、結婚する」
 
そう言っておいて
数年後
彼はその言葉を裏切る
 
それからは
ひたすら
すれ違い続ける彼らの人生
 
あの時声をかければ…
掛けようとした時は最悪のタイミング
 
だってそれは
自分が弱っている時だから。
助けを求めたい相手が幸せに見えたら
自分は黙ってしまう
言葉をしまい込んでしまう
 
そんな二人が
思いを断ち切れすに
お互いの温もりを求めてしまったのは
太郎が初めて弥生に正直な言葉をかけたから
穏やかな毎日にいたはずの弥生が
それにあがなえなかったのは
自分の気持ちに、正直になったから…?
 
 
弥生が倫理的に正しくないことをした時
災害が襲う
(これを天罰と受け取るかどうか)
 
自分を罰する為に
色のない灰色の日々の中にいる弥生
 
人生を立て直し
指導者としての生きがいを見つけた太郎
 
もう交わらないかと思えた時
 
サクラの遺志が
彼らの元へ届く
 
 
ようやく笑顔を
そして怒りという感情を
取り戻した弥生
 
それを見て
見守って
自分の人生に弥生を取り戻した太郎
 
 
最後に歌🎶
これは賛否両論あるけれど
波瑠ファンにはとてつもないご褒美
今までは伴奏であった歌を
自分たちの声で歌うこと
ふたりのこれからの人生へのエールであり
 
満開の桜に祝福されて
高校生の姿になるのは
本来の自分を取り戻した証
 
あるいは
私みたいな歳になると
いつまでも
自分の中に若い自分てやつがいるんだよ
という意味にも取れる
 
 
 
ストーリーとしては説明不足が否めない
ふたりがサクラの死に縛られたように
脚本も30年を三月で描くという
アイデアの縛りにもがいている
それでも
たぶん
監督は波瑠さんの表情仕草佇まい
それで伝わると思ったんだね。
実際
結城弥生はスクリーンで活きていて
波瑠さんの演技は素晴らしい
 
だからこそ
ちょっと惜しい…
 
太郎があの教室で
弥生を好きになったように
私も弥生に一目惚れした
その熱量を映画そのものから
もっともっと受け取りたかったなあ。
 
 
それでも
弥生三月がスクリーンにあるなら
また
私は弥生に会いにいくんだよね。
弥生が大好きだから。
 
 
 
 
 
 
 
それにしても
杉咲花
あの「好きだよサンタ」の
破壊力は凄まじい。