今日は世界メンタルヘルスデー。

 

今朝の新聞に元競泳選手の萩野公介さんのインタビュー記事が掲載されていました。

 

萩野さんは、リオ五輪で金メダルを取った後にメンタルヘルス不調で休養しました。

 

「世間に期待される自分」と「本来の自分」に乖離があった。

生まれ持った性格が、スポーツに求められるものとあまり合致しておらず、相手を蹴り落としてでも絶対に勝つという部分があまりなかった。

日々の練習で厳しい目標を設定していたが、それができないことでマイナスの考えをため込んで、自分は足りないという不安な状況が常に続いた。

休養してようやく、水泳ができなくても自分には価値があると思えるようになった。

 

とのことです。

 

 

そして、萩野さんから、つぎの言葉が続きます。

 

「スポーツでも受験でも、誰は誰よりも優れている」ということが求められる。

見ている世界があまりにも小さすぎる。

勝っても、幸せなんかじゃないから。

一番しんどいのは孤独だと思う。

自分の軸を外に置く人が多い。SNSのフォロワー数とか、お金をいくら持っているとか。

それって他人の評価によって自分が生きているみたいなことだと思う。

幸せの尺度は人それぞれで、自分の尺度を見つけて、大切にしていくことが、人が生きている意味だと思う。

メンタルが最強な人間でいたかったら休養しなかった。でも僕は「自分自身でいる」という人生の選択をした。

僕は人は幸せになるために生まれてきたと思っている。

そういうふうに生きたいし、周りの人にも幸せになってほしいと願っている。

 

 

メンタルヘルスの不調に至るまでの苦しみ。

メンタルヘルスの不調の時期の苦しみ。

 

その苦しみの中から、自分を見つめて復調した萩野さん。

今日の萩野さんの言葉からは、人生について、生きることの意味について自信を持って語る力強さを感じました。

 

 

メンタルヘルスから立ち直って、東京五輪は見事6位に入賞。

あの時の笑顔は輝いていました。

萩野さんが瀬戸選手と健闘をたたえ合い、2人で最高の笑顔を見せてくれたシーンは、とても感動的でした。

 

 

人は幸せになるために生きる。そして、どうすれば幸せな人生を送れるのか。

 

今日は萩野さんからとても素敵なメッセージをいただきました。

ありがとうございました。