・気忙しく 思いながらも・・由香の想い
洋介さんのお仕事としては 〇〇ハウスの営業課に席を置き、土曜や日曜は 変則的
な出勤日もあり、後日、月・火を代休としてお休みをいただいているのです。
私、由香も営業課に席を置くも二課として、マンションや賃貸に係わるお仕事も多く、由香の容姿をみこんでか、ホームページにタイトスーツの横顔が載せられ・・
ほんの少しのお手当の振り込みが時別手当として、その項に載せられていました。
どうも、それは笹井女史の口利きのたまものなのかもと思ってはいるのですが 、
奥田課長にお聞きするのも時別手当としての名目でもあり、確かめてさえもいない
のです。
結婚式の日も決まり、友人として笹井陽子さんもご招待の名に挙げてはいるのですが・・あまりに早くお伝えすると、社内に知れ渡ることも懸念され、洋介さんから告げていただくことが無難であると・・。依って結婚式には会社関係としては、奥田課長と笹井女史。
それに、井上めぐみさんには、はたして声をかけるべきかも迷うところで・・。
それに、、結婚後の住み家についても、まだ、洋介さんとの向き合っての話であっても、結論には至ってないこともあり、・・会社近くの賃貸のマンションにローンを組むなどの言葉は出てはいるも、決心までにはいたらず・・。
でも、お姉様の美月さんは、私、由香に【ジム&フィットネス】のアルバイトであっても受付など、時には看板的な仕事も手伝っていただきたいような 口ぶりも・・
・・お姉様という御兄弟の関係もあって洋介さんも、お姉様には 強くは言葉にでき
ないのでしょう。
それに、由香が結婚後も働くとなると・・
今の〇〇ハウスの営業部であっても慣れた所でもあり、洋介さんと共に働くことも由香としては嫌なことでもなく、むしろ、外に出て働くことは性に合っているのではないかと、、考えてもいるのです。
そのことは洋介さんにも伝えてはいるのですが、、いつか、赤ちゃんができ、それでも産休を利用できる会社でもあるため、今の会社に居続けるとするのか、、悩むところなのです。
また。仮に【ジム& フィットネス】の お仕事を正規として働いたとしても・・おそらく、今の会社ほどのお給料は、、望めないとも思え・・
会社としての規模の違いもあり、もろもろのお手当など、厚生保険の観点から見ても
・・。
近々、ドレスを見に出る時にでも、その方面のマンションの中古物件でも探しだすことができれば・・
キッチンでの おかたずけ・・浴槽に身体を沈めながらも いろいろと考え、、
ひとりで悩むよりも洋介さんの想いも聞いてみないと・・。
「由香・・俺 もう、先にやすむから・・お父さん お母さん、お先に 失礼します 」
と、 二階へと 上がって行く洋介さん。
「 ハイ お や す みー ・・」
すると 、「 由香も 上がって 休んだら・・ほら、洋介さんが待ってるわよ」
母の言葉のあとに 何を思って か、、父と母は顔を見合せ、
ふたりの目が合ったことは 伺い知ることができた。