・ 由香の想い ②
休日の朝であるというのに、、洋介は早くに目が覚めてしまう。
カーテンを開け、窓ガラスを少し開けると、朝の心地良い風を 身体に感じることができ、トイレに行くこと部屋を出ていく。
昨夜おそくまで話あったこと、相当の生活費を支払いしているとは故、いつまでも
由香の実家に居候のような形で居続けることは、洋介の気持ちの上でも許せること
でもなく・・やはり、できる限り早く 次に進まなければ、、との思いが 蘇る。
以前から話あっていたこと・・それは、まず 結婚。
そして、住まいを・・マイホームをどのようにするかという考えは二人の意見の一致したことでもあり・・
部屋に戻ると、由香もベットから起きて部屋ぎに変えたのだろう、、
髪を纏めようとしている。
「休日というのに 早いのね・・」
「・・いや、かなりよく眠れたから・・昨夜 話ていたように、今日は出かけてみようか」
「うん・そうね・・いい所見つかればいいんだけど、、私、それらしい所、検索して
行ってみたい所があるの。そのあと【 ジム・萩】に回って、お義姉さん所にも行ってみましょうよ」
由香は応えると、朝の支度をすること部屋を出ると、階下へと降りて行く。
洋介も長袖の シャツを着変え、ズボンを履くと、由香の後に続いて降りていく。
洋介は、由香よりも 先に起きて行くということは、できる限り避けるようにして
いた。・・それも同居するということの、由香への思いやりなのではないかと、とも思えたからなのだが・・。
二人の姿を見ると、
「 お は よ う 」 と 声がかかり、、お義母さんがキッチンで 朝の支度をしている。
「お は よ う ございます。・・いつも すみません。 ・・今日は 二人で 出かけて
みます・・結婚式場とか、その後に、どこかの二人で住むことができるマンションの 部屋でもあればと思って・・、いつまでもこちらの部屋で気楽な生活に甘えてばかりはいられませんから・・ところで お義父さんは?」
「 今日も お仕事とか言ってたわ。お父さん、散歩じゃないかしら・・そんなこと
気にしなくて いいん ですよ。休日なんですもの 朝食くらい ゆっくりとどうぞ。
温かなお味噌汁も 出来てますよ。」
お茶碗に付けられたご飯とお味噌汁。・・その横に由香が、卵焼きと 海苔を勧めて
出してくる。
久ぶりに二人揃っての休日。 それも、結婚式場を探しに行く と いう、、由香にとってはテンションも上がるかのような気持ちにもなり・・。
「 お母さん、結婚式と言ったって、どちらの家族も十人づつほどと思うの、、
それほど費用もかからないと思うから 予算の都合はお願いネ」
そこへ お父さんが散歩から帰ってくると、、
「おっ、 今日も お出かけですかな ?」
すると、妻の由布子が 「 今日は 結婚式場を探してくるんですって・・」
「おぉー、それは いいこと。 又、決まった式場とか日程などは 早めに知らせてくださいな」