・嫉妬からの 要求

 

「 私の存在を無視することなんて、できないわよね。

 それに、アリバイを お願いしたことも忘れては いないでしょうに・・。

  二人での 出来事を包み隠すことなく私に話してちょうだい。飲み会か、その後の

  男との事だと いう ことは分かっているわよ」

 

手土産を持って、姉夫婦のマンションを訪れた由香は、少し気まずい雰囲気になりつつあることに、口裏合わせを お願いしたことそのものを後悔していた。

 

「その男の人の画像、スマホ携帯にあるんでしょう?。ちょっと 見せてよ」

 

  ディナーの席にて二人して映る画像はパス・・・

 それはいかにもラブラブな雰囲気を 見せつけるかのような、、由香自身が秘蔵

  の一枚としておきたい感じもし・・

彼ひとりで最後のモデルハウスの前に立つワンショット・・それも、

上半身だけ映る横顔である。

 

「 もっと、男の顔がハッキリとしたものも有るでしょっ・・背丈はどれくらいある

のかしら。由香ちゃんは、64・5だったわよね。その彼は?」

 

「・・私よりかは、少し高くって・・」

 

こうなれば、ホテルのレストランで二人して 赤ワイン赤ワインワイングラスを手にする

画像しかなく、それを差しだすと、 彼の顔をしばらく見た お姉さまは・・

 

「やっぱりね・・会社で営業職に就かれる方ともなれば、それだけの男前の容姿だということなのよ。  同僚なのよね?・・貴方たち、まじめにお仕事できてるの?

 此れだけのイケメンさんなんですもの・・相当遊びには長けているわよね。

・・シタんでしょう? セックス。どうだった・・何度も逝かされたでしょ?」

 

   ニッと笑みを浮かべ、再度、携帯の画に視線を戻したお姉さまは・・

   さらに 食い入るように見つめ直すと・・

 

「・・由香ちゃん この指輪。こんなの前から持っていたの ? やけに目立つ・・、

   もしかすると 婚約指輪ってこともあるわよね。」

 

     目ざとく 見つけられた 、指に光るもの 指輪・・ 。

    突いて出た言葉は、 由香を虐げるかのように・・

 

「いつの日か二人の都合をつけて、その彼も連れてらっしゃい ・・必ず ヨッメラメラ