・ 恋愛 指南 (三 )

 

姉の綾乃は、先に二階に上がると、中廊下を挟んで向かいに位置する由香の部屋へと

入っていく。

 

” 思ったよりも かたずけて、綺麗にしてるじゃない ”

 

綾乃はベットに腰掛けると、、枕元に並ぶ恋愛本にも眼がゆき、・・  それは、、

明らかに大人の恋愛小説本が数冊並び、間に挟まれた一冊の漫画本を繰れば、、

ラブシーンなども多く描かれており、、その横には・・題字を見るからに官能小説と分る本まで並べられている。

 

”こんなの 読んでいるんだ” 私たちに感化されて恋愛ものに浸りきっているようだわね・・これだと携帯のエッチなサイトなども、かなり見ているはずだわ”・・。

 

 ・・” ちょっと、からかって・・やろうかな ”・・ 

  姉の綾乃が ある悪戯を企もうと、自分の部屋へと行き、秘密にしている・・

 

 デスクの下の引き出しから・・ソレを取り出し、由香の部屋へと戻ると・・、

  食事を済ませた 由香は、先にベットに寝そべって携帯を繰っている。

  狭いベットの横に並んで横になった綾乃は・・、

 

「由香ちゃんは、、此のオーソドックスな白いドレスと、こちらのタイトなドレス。 私にはどちらが似合うと思う?」

 

「・・お姉ちゃんも、160、・5・6はあるでしょっ。スタイルもいいんだから、どちらだって似合うわよ。」

 

「・・そうね、そこも含めて彼と話を・・まあ、そのようなことは、凡そ彼と

話あっているからいいんだけど・サッ・・」

 

・・結婚の ことについては、今の綾乃はどちらでもいいのだ。

綾乃は話の矛先を変えるべく、見ていたブライダル誌を閉じ、宮台に置くと・・

 

「由香ちゃん、 さっ・・今は 彼とかは、居ないの?」  と、 綾乃 は由香の

身体を抱き寄せるかのように、、身体をくっつけてくる。

 

「この家の私たち女性は、皆それなりの美人系統で、、就活を始めた由香ちゃんなんて、一段と女らしくなってるよ。時には言い寄ってくる男も居るとおもうんだけど・・」

 

「時には、親しく話す 男友達は居るわ、、でも 今は、それどころじゃないんだから」

 

「でも、はじめての・・体験なんかは済ませているんでしょ? こんなに恋愛本なんか読んで、、きっと男の人からの愛の言葉なんかも欲しくなる時だってあるでしょうに・・それとも エッチなサイトなんかを見て、自分で処理しているのかしら?」

 

 ・・由香は 、同性や姉妹であろうとも、あまりにも きわどい(性)の話に・・、  

  綾乃姉さんの・・あからさまな(性)の言葉に、 驚きの表情で 顔を見つめる。

 

「・・そんな こと・・」 と 呟くと、携帯を頭上に置き、羽毛布団を引っ張り上げると、姉に背を向け、布団に顔を隠す。

 

由香は、大学の学友から聞き入れたエッチなサイトを見ながら、、妄想を膨らませ、

指に唾液を塗すと・・下着をアセアセ濡らせてしまったことを思いだす。

 

「お姉ちゃんは、もうなんどもあの 彼と、そんなことしてるんでしよっ」

 

「・・祐樹さんはね、五歳も年上だけあって、そのような事は経験豊富みたいなの。

 ・・私の気持ちを汲んで、か、とてもじょうずにリードしてくれるの。ウ フ フッ・・」

 

卑猥なことは承知と留め、妹 由香の気持ちを上気させるかのように、耳元に声を潜めて囁きかける綾乃。

 

 背を向けながらも、そのようなサイトを幾度となく覗き見た由香は、さらに身体を

丸め、合わせた両手を股間に挟み込み、顔を上げることはできないでいる。

 

 由香は、例え兄弟姉妹でもそこは 秘密にしておきたい女心でもある。

 

だが、もう少し、妹の性に関する好奇心を言葉にして聞きたく思う綾乃は、妹の本音を聞きだそうと、耳元に熱い吐息を吹きかけるかのように、、背から話かける。

 

「このまえ、ある テレビでもしてたんだけど、女性だってセルフ・・なんとかって、自分で慰めるべく、スル人も6割ちかくもいるんだって・・イザその時には男性をがっかりさせたくないわよネ・・由香ちゃんも シテるんでしょっ?」

 

初心で可愛い妹に・・S 気質を隠しもつかのような姉の綾乃は囁きかけ、由香の背後

に身体を寄せていく。

 

「私 よりか、胸にしろ・・お尻だってこんなに肉付き良くって、女としてのスタイル

は、断然男の眼を惹きつけてるわよ」 と、部屋着のズボンに差し入れた手で尻肉を

強く揉み上げたあと、トレーナーの裾から差し入れた手は、由香の胸の膨らみを、

手のひらに収める。

 

      キャッ・・、ィヤっ・・        。