尊富士が110年ぶり新入幕Vの快挙!右足負傷の悲運を乗り越え賜杯、所要10場所の“史上最速V” | ☆Precious Days☆

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■大相撲春場所・千秋楽(24日、エディオンアリーナ大阪)

 

新入幕の前頭17枚目・尊富士(24・伊勢ヶ濱)が前頭6枚目・豪ノ山

(25・武隈)を押し倒しで下し、ついに110年ぶりの「新入幕V」を

達成した。 

 

尊富士は初土俵(22年秋場所)から所要10場所目での初優勝を果たし、

優勝制度ができた1909年(明治42年)夏以降「史上最速」となる

大記録も打ち立てた。成績は13勝2敗。 

 

前日、朝乃山(30・高砂)との一番で敗れた際に右足を負傷した尊富士は、

その右足首にテーピングを巻いて出場。“世紀の優勝”への大一番に挑んだ

尊富士は立ち合い、鋭い出足でしっかり踏み込むと、差して豪ノ山の

動きを止め土俵際まで寄るが、一度後ろに戻される。だが攻めの姿勢を

崩さず再度踏み込んで前へ押し出し勝負を決めた。勝負が決まると会場は

大歓声に包まれ、土俵上で尊富士は笑顔をみせた。 

 

3敗で大の里(23・二所ノ関)が星の差一つで追っていたが、本割で

尊富士が勝利をつかみ文句なしの初賜杯を手にした。 

 

13日目を終え星の差「2」で優勝に王手をかけていた尊富士だが、前日

14日目は朝乃山に敗れ2敗に。さらに右足を痛めてしまうアクシデントで

車いすで移動する事態となり、快挙目前で悲運に見舞われた。 

 

千秋楽は休場も予想されたが出場を決断。この日は自力歩行で会場入りし、

土俵入りでも元気な姿をみせ会場から大きな声援が送られていた。

 

◆史上6人目の三賞“総なめ”も

 

新入幕場所での優勝は1914年(大正3年)5月場所の両国以来、110年ぶりの

快挙。さらにその両国の所要11場所での初優勝、年6場所制となった1958年

以降では貴花田(貴乃花)と朝青龍の所要24場所の記録を大きく塗り替え、

10場所目での“史上最速V”を達成。記録づくめの場所となった。 

 

また、すでに敢闘賞と技能賞が決まっていた尊富士は「優勝した場合に」と

条件がついていた殊勲賞も獲得し“トリプル受賞”の快挙も。一人で三賞を

独占するのは2000年九州場所の琴光喜以来、史上6人目の“総なめ”となった。

 

◆尊富士弥輝也(たけるふじ・みきや)

本名は石岡弥輝也。1999年4月9日生まれ、青森県五所川原市出身の24歳。

6歳で相撲を始め、最初に通った中泊道場では幕内阿武咲が先輩だった。

中1から、現在は師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)のしこ名を冠する

「つがる旭富士ジュニアクラブ」に移った。鳥取城北高を経て日大を卒業後、

伊勢ケ浜部屋に入門。2022年秋場所で初土俵を踏むと序ノ口、序二段、

三段目は1場所で通過。今年初場所に新十両に昇進すると13勝を挙げて

新十両優勝を果たし、部屋の横綱・照ノ富士とアベック優勝でパレードでは

旗手を務めた。得意は突き、押し。184センチ、143キロ。