黒柳徹子、『世界ふしぎ発見!』最終回で明かした“驚異の正答率”の秘密 収録1週間前にテーマを把握 | ☆Precious Days☆

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長寿番組、とりわけ昭和の時代から続いているような番組は『NHKのど自慢』

(NHK)、『笑点』(日本テレビ系)、『新婚さんいらっしゃい!』

(テレビ朝日系)など、家族みんなで見られるものが多い。この番組もそう

だった。TBS系列で土曜21時から放送されてきた『世界ふしぎ発見!』。

1986年に始まり38年間続いた放送が、この3月に幕を下ろす。


「最終回は3時間スペシャルの予定です。放送は3月末ですが、すでに2月末に

収録を終えました。初回からのレギュラー解答者である黒柳徹子さん(90才)、

野々村真さん(59才)らのほか、初代司会者の草野仁さん(80才)も加わり、

万感のフィナーレとなりました。 


出演者が代わる代わる行ったスピーチは、長寿番組だけあって印象深いもの

ばかり。特に黒柳さんの“衝撃の告白”には、その場にいた全員が目を丸く

しながらも、頷いていました」(テレビ局関係者)


『世界ふしぎ発見!』(以下、ふしぎ発見)の放送が始まった1986年。

クイズ番組ははやりの人気コンテンツで、多くの番組があったが、『ふしぎ

発見』はそれらとは一線を画し、NHKの教養番組をライバルに見据えていた。

解答者が正解数を競うだけではなく、問いにたどり着くまでのプロセスと

その問いのユニークさ、正解の背景を丁寧に解説することに主眼をおいた。 


「1時間の番組内で出される問題の数は3問程度。ほかのクイズ番組より

圧倒的に少ないのですが、解説がユニークな上に、解答者も個性的。視聴者の

代わりに世界各地を旅するミステリーハンターの存在も人気を後押ししました」

(前出・テレビ局関係者)


和服姿で博識ぶりを披露する黒柳、突飛な解答と説明をたびたび繰り出す

野々村らレギュラー陣も彩りを添えた。 


「当初はレギュラー解答者に和田アキ子さん、井上順さんや板東英二さんも

いて、華やかでしたね。そして、番組を盛り上げたのが、解答する際に出す

『ヒトシくん人形』。特に自信がある解答には『スーパーヒトシくん人形』を

出すのですが、不正解で人形がボッシュート(没収)されるときの“タラッタ

ラッタ~ン”という残念すぎるメロディーは、多くの視聴者の耳に残って

いるのではないでしょうか」(芸能関係者)


ヒトシくん人形とはもちろん、長年総合司会を務めた草野仁を模したものだ。 


「ここまで番組に人気が出て、長く続いたのも草野さんの存在があってのこと。

当時、クイズ番組の司会の経験がなかった草野さんでしたが、東大卒でNHK

出身の安定感、穏やかな語り口、知力体力の研鑽に励み続ける姿勢が、解答者や

視聴者からの信頼の獲得に大いに貢献しました」(前出・芸能関係者) 


しかし、その草野はちょうど1年前の2023年3月、無念の司会卒業をしている。


「番組と縁が切れたわけではなく『クイズマスター』という、ご意見番的な

立ち位置に変わった格好です。放送開始時には40代だった草野さんも80才を

前に、収録の際には足を引きずる場面も見られるようになっていました。 


とはいえ、草野さんには自分がこの番組を長く牽引してきたという思いが

強くあり、この仕事を“天職”とまで言っていましたから、司会交代を受け

入れるまでには時間がかかったようです」(前出・テレビ局関係者) 


後継として白羽の矢が立ったのはフリーアナウンサーの石井亮次(46才)

だったが、1年での番組終了となった。


「番組終了の背景には、長く単独スポンサーであり続けた日立製作所の事情も

あるようです。かつては家電のイメージが強かった日立も、最近は企業向けの

ビジネスに力を入れていて、個人・家庭向けの比率は下がっており、『この木

なんの木』の歌でおなじみのテレビCMの意義が薄れてきています」(広告

業界関係者)


収録1週間前に教えられていた


長い歴史の最後を飾る収録は、実に10時間近くにも及んだという。 


「あまりの長丁場に、スタッフからは90才の黒柳さんと80才の草野さんの

体調を心配する声も漏れました。草野さんは、収録開始の3時間近く前から

スタジオ入りしていましたからね。しかし、さすが“皆勤賞”のおふたりは

しっかりと務めあげ、それだけでなく、収録の最後には見事なスピーチまで

披露しました」(別の芸能関係者) 


そこで黒柳が口にしたのが、多くの人が気になっていた“ふしぎ”へのアンサー

だった。


「なぜ黒柳さんはあんなにも正答率が高いのか。かつて番組が調査したとき

には、野々村さんの22%に対して、黒柳さんは60%と脅威の正答率でした。いくら世界を旅していて博識とはいえ、

遠く離れた世界の、さらには生きたこともない時代についてあまりにも詳し

すぎる。スタッフでさえも驚かされてばかりで、一部では“黒柳さんは答えを

教えてもらっている”という噂まで流れ、“ズルをしている”と、まことしやかに

囁かれていました」(前出・テレビ局関係者) 


最終回でも好成績を残したという黒柳は、その秘訣をスピーチで明かした。


「収録の1週間前には、黒柳さんをはじめとした解答者のみなさんにだいたいの

問題テーマが伝えられていました。黒柳さんがすごいのは、そこからテーマに

関する勉強をして収録に臨んでいたことです」(前出・別の芸能関係者) 


黒柳の勉強法は、テーマに関する本を図書館で探し、読み通すというもの。

それは40年近く前にこの番組に出演すると決めた黒柳が自分に課した

ルーティンでもあった。


「黒柳さんはそれまで、クイズ番組のオファーは断り続けてきました。答えを

間違うのが怖かったからだそうです。しかしこの番組は教養番組であると説得

され、これを機会に、戦時中だった子供の頃にしっかりと学べなかった世界の

歴史を勉強したいと考えて引き受けたそうです。もともと調べ物が好きな黒柳

さんは、どれだけ忙しくてもこの番組のための“予習”を欠かしたことはなかった

のだとか」(前出・別の芸能関係者) 


これが、周囲から“ズルをしている”と噂された正答率の理由というわけだ。

最後のスピーチでは、いつも明るく前向きな黒柳らしくない発言も飛び出した

という。


「『あと何年生きるかわからないけれど、最終回を迎えられてよかった』

といった内容の発言をされたのです。日頃は100才まで生きると豪語している

黒柳さんのこの発言には、周囲から息をのむ声が聞こえるほどでした」(前出・

テレビ局関係者) 


ひとつの歴史が終わっていく。