☆日刊スポーツ☆
闘病中の歌手セリーヌ・ディオン(55)が、4日に米ロサンゼルスの
クリプト・ドット・コム・アリーナで行われた第66回グラミー賞授賞式に
プレゼンテーターとしてサプライズ登場し、スタンディングオベーションを
受けた。ディオンは、年間最優秀アルバム賞に輝いたテイラー・スウィフトに
トロフィーを授与した。
米映画「タイタニック」(97年)の主題歌で知られるディオンは、22年
12月に自身のインスタグラムを通じて、難病のスティッフパーソン症候群を
患っていることを公表。歌唱に影響がでていることを明かして予定していた
ツアーを延期し、歌手活動を休止していた。同症候群は、非常にまれな
進行性の神経性疾患で、脳や脊髄などに影響を及ぼすことで知られる。姉の
クローデッド・ディオンさんが昨年、「筋肉を自分で動かせない状態」と
カナダのメディアのインタビューで語り、病状が進行していることを明かして
いた。
トリの年間最優秀アルバム賞のプレゼンテーターとしてディオンが登場
すると、会場がどよめき、一斉にスタンディングオベーション。しっかりと
した足取りでステージを歩いてマイクの前に立つと、感謝するように手を
合わせて感極まった様子を見せた。
グラミー賞を5度受賞しているディオンは、「27年前にダイアナ・ロスと
スティングという偉大なアーティストからいただいたこの賞を、今日、私が
手渡す機会をいただき、この上なく嬉しい」とスピーチし、スウィフトの
名前を読み上げた。史上最多の4度目の受賞を果たしたスウィフトとステージ上
でのハグは見られなかったが、その後バックステージでディオンに抱きつく
スウィフトの写真が公開された。