山弦ツアー2023 at 富山県民小劇場ORBIS | パートおばさんの日常

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9月8日 富山県 富山県民小劇場ORBISで行われた「山弦ツアー2023”アナオリベスト・発売記念ツアーですって!”」に行ってまいりました。

 

山弦とは小倉博和さんと佐橋佳幸さんのアコースティックギターDUO

お二人様々な著名ミュージシャンのサポートをされるすご腕ギタリストで

先回のツアーと同じくエンジニア飯尾芳史氏が音響を担当されています。

 

昨年結成30年で「TOKYO MUNCH」というカヴァー曲アルバムを発売した時に「山弦三十祭」というツアーがあって、私石川県でのLIVEに初めて行ってすごくよかったので、またあったら行きたいなと思っていたところ

今春にリリースされた、
山弦のオリジナル曲による二枚組アナログ(レコード盤)ベストを記念したツアーがあると知り
早速チケットを取りました。北陸は9/8富山県9/10石川県があり、どちらにしようか迷ったのですが

初めてのところは毎回すんなりたどり着けないことを考えアクセスのいい富山にしました。(🚙でしたが)

 

 

 

富山県民小劇場ORBISは富山駅のすぐ隣の駅ビルでその7階が座席80席くらいの小さなコンサート会場になっており、様々なLIVEが開催されているようです。福井にもこんな施設があったらいいのになぁと思いました。

エレベーターを降りるとギターインストでカーペンターズのYesterday Once Moreが流れてきて早速いい気分に。

会場に入ると周りは白髪まじりの男性の姿ばかり…8:2の割合で男性のお客さんを見て、あぁそうか(自らギターを弾くような方が来られてるんだな)とちょっと場違いな気にもなりましたが、私は私なりに楽しもうと思いました。

 

19:00に開演「SONG FOR JAMES」からLIVEが始まりました。

最初のMCで、富山で演るのは初めてで、前回のツアーの石川県でやった時今度是非富山でも、とのご要望を受けて今回の運びになったと話されていました。

これまでのオリジナル曲を曲を作った時のエピソードを交え、期せずして発売順に演奏
”用立て上手”な小倉さんのツアータイトルのつけ方にくすっと笑い、
お二人のユーモアあふれる会話に和やかな雰囲気でLIVEがすすんでいきました。

 

季節外れ(笑)の曲2曲のあと、「初アルバムが意外と好評で・・その後色々やってみようと‥」海外のミュージシャン(スティーブ・ガッド、ニール・ラーセン、トニー・レヴィン、タワー・オブ・パワー、デヴィッド・キャンベルといった)超豪華メンバーがサポートに加わったアルバム”High Life”を作られた時のいきさつを語られ、そのALから、拍子の難しい(8分の6だったか?)曲(Coast To Coast)を今からやります。で皆さんに手拍子をお願いするにあたって「安心してください。ちゃんと用立ててまいりました」と舞台袖におられる、胸に”I❤CLAP”と書かれたT👕を着た(ローディー、パソコンで装飾音を加えたりされる)方がお手本になりますのでそれを見て皆さんやってみてください。

とその方を見ながらちょっとドキドキで手拍子しながら演奏を聴いているとだんだん参加している楽しさを感じて、時間が経つほどに観ている側も気持ちが乗っていった感じでした。

 

お二人の会話もなんだか面白くて、佐橋さんが「ちょっと気になってるんだけど」と小倉さんが演奏の最後に6弦のペグあたりを触って6弦の音をダウンさせている奏法があって(ペグを緩めているのかなと思っていましたらボタンのような装置がついていてそれを回していたようです)「僕、昨日誕生日だったんですよ・・だからね」とその装置を誕生日プレゼントにおねだり。小倉さんはあ~じゃあ”来年の”誕生日までには・・と答える場面などがあったり
昔桃井かおりさんが司会をされてた番組(今のSONGSの前身)の番組前後の挿入曲を演奏されるにあたり、桃井さんとのエピソードが語られ(桃井さんがCMされていた)SK=Ⅱっていいんですか?と佐橋さんが聞いたら(佐橋さんが桃井さんの口調を真似て)「効くのよ~でも社販ではくれないのよ~」とおっしゃったとか。

お二人の音楽LIFEを垣間見るお話が色々聞けてよかったです。

 

 

山弦の特徴はスゴ腕のお二人の”合奏”であることと思うのですが、一方のメロに他方伴奏それが逆になる時もあり同じ旋律をハモル感じで弾かれたりもあり・・それが寸分違わずといった感じの息のあった演奏はそれはもう圧巻でした。
小倉さんが曲の最後に1弦から6弦までジャランと弾きおろしたのを佐橋さんが小倉さんを見て”オグちゃんやるじゃん”みたくにんまり(にっこり?)された場面があって、そんなお二人の世界も垣間見れた感じです。

奏法の名前はわからないんですが、小倉さんが音を上下させるくい~んの音色に私思わず涙が出そうになった場面も。飯尾さんが絶妙な音響を施されていることもあるのでしょうお二人の奏でる一音一音が美しい‥

特に音響のすばらしさを感じた曲は「LIFE」でした。

曲調は日本的なメロディの曲もあれば、ジャカジャカ、リズミカルな曲もありますが、今回感じたのは素人とプロ(上手い人)の違いの一つはリズムの取り方なのかな~と

ラジオ番組でお二人が結成されるに至った出会いの時の印象を
『この人のアプローチめちゃ分かる…リズムがすごくタイトな人。その感じが大変センスいいな、と。リズムのタイトさって音符の強弱で変わって瞬間的に色んなものを処理していくんだけどその時の気持ちが一番大事で、(それが似通っていた)その後一緒にやってみて”あっ”と思った。楽しかったんです』と語っておられましたが
お互いの奏でる音に惹かれ合ったというなんともロマンティックな‥おかわり年数を重ねてその楽しみが増しているようでしたね。

 

THE BANDのラストワルツを意識した3拍子曲との紹介で始まったアンコールの2曲目(だったと思う)の少ししたところで小倉さんがふっと演奏をやめて、「このままだと背中かゆいのをほっといてやるみたいなへんな感じだから・・」とギターのチューニングをし直された場面があり・・・
きっと聴いている人の多くはチューニングの狂いには気づかないと思いますが、、ステージ上で音の狂いに気が付くその耳に驚きと、最後まで丁寧にHighクオリティな演奏をしてくださっているんだなあと感激しました。

 

 

20:50終演。約2時間のステージはあっという間でしたがすごくたのしい時間でした。心がほっこり満たされて帰りの道中幸せな気分でした。


(セットリスト)
当日使用のギター:佐橋さんBEFFNICKの000(トリプルO)小倉さんMartin37-K(7-37K Hawaiian Koawoodかな?)

 

公演後関所で購入↓18曲入って2,000円ですって!と通行手形(笑)