5時間目の世界史のようなまどろみ
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JT 大胆を冷静にやる集団

就職協定に変化があって、以前までは10月からだった就職活動は、
いまは12月から、ということになったそうな。

JTという会社。言わずと知れた逆風吹き荒れる「たばこ」の会社である。
しかし、その奥は、実は深い。
食品や医薬などの分野に積極進出していることは、知られているところだが、
海外戦略がすごいみたい。

グローバル思考の学生を求めているんだと思う。
自分がまだ学生だったら、こういう会社に訪問してみたいな。
面白そう。

たばこの研究って、すごく奥深そう。
JT 大胆を冷静にやるそうです!

果てしない夢を / ZYYG,REV,ZARD&WANDS feat.長嶋茂雄

会社近くのすきやでは、懐かしいJ-POPがよく流れている。
今日はこの曲だった。


果てしない夢を / ZYYG,REV,ZARD&WANDS feat.長嶋茂雄


たしか、プロ野球中継のテーマ曲かなにかになってて、
おそらく、バカな広告代理店が考えた企画ものなんだろう。
(ググってみたら、1993年の劇空間プロ野球のテーマソングだった)

17年経って、あらためて聴いてみると、
まあ、かなりヒドいですね・・・苦笑。

長嶋さんのご愛嬌は別に普通なんですが、

サビの掛け合い部分・・・

to my heart・・・

in my heart・・・


in my heartって・・・

そんなに力強くハモらないでくれ・・・
おなかがよじれてしまう。

曲もヒドいですが、歌詞は特に面白い。

▼歌詞を見ながら聴くと、面白さ格段UP!
http://www.uta-net.com/user/phplib/view_0.php?ID=3643


また録音も、かなりスカスカ。
当時はこれがいわゆる“イイ音”だったのだろう。
レコーディングの質感からも、時代性が感じられて楽しめた。

PK戦のあたらしい形を考える

2010年ワールドカップ南アフリカ大会は、決勝トーナメントで結局2回のPK戦が行われた。
日本×パラグアイの時に「PKは先攻が絶対有利」という負け惜しみの記事を書いたが、
その後、ウルグアイ×ガーナのPK戦でも、結局先攻のウルグアイがベスト4に進出を決めた。

あらためて、このPK戦での順番による不公平について確信しているところである。


そもそもサッカーというスポーツは、なかなか得点が入らないスポーツである。
これほどまでに1点の重みがのしかかるスポーツは他にないのではないか、と思う。
よって、当然、同点のまま試合時間が終わる可能性も高い。

トーナメント形式の場合は、必ず1試合でどちらかに優劣をつけなければならないわけで、
その方法については、万人が納得するものはないのかもしれない。

話がそれるが、花園で行われる高校ラグビーの場合、
同点でトライ数も同じの場合、たしか、くじ引きで、決めていたような気がするが、
あれは、かなり驚くべき方法だと。
ラグビーの勝負をやってきたのに、最後はくじ引きって一体??と思わざるを得ない。


ワールドカップサッカーの場合は、さすがにくじ引きではないが、
それでも、PKという技術とサッカーの技術は、別のものである感覚が拭えない点で、
ほとんど運でしょ?ということになり、納得できる方法ではない。


そこで整理してみたいのだが、では、PKとサッカーの最も大きな違いはどこか。
それは、最初にも書いた「点の決まる確率」であると思う。

サッカーは「基本的になかなか点が入らないもの」であるのに対し、
PKというものは「普通、点が入るもの」であるのだ。

つまり、逆に言えば、
サッカーは、奇跡的に上手くいく1回を追い求めるスポーツであるが、
PKは、ミスしたら負け、という性格のものであるわけだ。

ここのズレが、見ている側には、どうにも納得がいかない部分なのではないか。


そこで、筆者はあたらしいPK戦のカタチを提案したい!
それは、ズバリ、ミドルシュートPKだ。

ペナルティーエリア内からフリーの状態で蹴っていいのなら、
プロのサッカー選手であれば、ミスしない限り、普通はゴールできる。
現行のPKルールは、そこに問題がある。

逆転の発想で、なかなか決めることが難しい距離(ペナルティーエリア外)から、
PK線をやれば、ミスを競うものではなく、
サッカー同様、「奇跡的に上手くいく1回を追い求める」ものとして、
ある程度、納得できるものになるのではないか、と思う。

そして、PK戦でも、ゴールが決まった時の感動が味わえるのではないか、と。
FIFAさん、ぜひ次回のブラジル大会で、ご一考をお願いします(笑)。



日本×パラグアイ〜歴史の1ページ|2010年ワールドカップ南アフリカ大会

結果としては、やはり非常に残念である。

試合開始早々の日本は、今大会で一番いい立ち上がりだった。
はじめから、高い位置でボールを奪い、ショートカウンター
という流れが見られたのは、日本が自信をつけている証拠だった。

一方のパラグアイ。
大方の予想通り、前線の選手の個人技に何度かやられかける場面。
しかし、このくらいのことは日本も想定済みであったため、
大きく慌てることもなく、川島の飛び出しの判断も的確で、
イメージ通りの“我慢比べ”という試合展開であった。

後半では、私が前回の記事で書いたように、
岡崎、中村憲の2枚を起用。
どちらのチームもかなり消耗していたが、
阿部に代えて中村憲というカードの切り方は、
今大会、岡田監督が見せた最後の“男気”だったように思う。

延長戦での3枚目のカード、玉田も良かった。
筆者は矢野を予想していたのだが、
オランダ戦の玉田とは別人のように、気持ちが入っていたように感じた。
左サイドからの仕掛けは、4年前のブラジル戦とフラッシュバックしてワクワクした。


もう一歩・・・。


という言葉は、簡単だけど、その一歩はやはり遠いのだとも感じる。
今大会の日本の戦いは、間違いなく日本サッカー史において、
重要な1ページとなったことは間違いないだろう。

日を改めて、また今大会の日本代表を総括したいと思っているが、
筆者自身は、決して手放しに『素晴らしい戦いだった』とは思っていない。
今語るのは少々酷かもしれないけど、
日本代表のやるべきサッカーが、十分に表現されたとは思っていない。

もちろん結果は結果。
アウェーでの大会でベスト16は、これまでになかったわけで、
岡田監督をはじめ、選手とコーチには、あらためて感謝したいと思う。

長谷部のインタビューにもありましたが、
この大会を通じてサッカーに少しでも興味を持ってくれた皆さん!
ぜひJリーグに足を運んでみてください!!

代表選手も素晴らしいけど、Jリーグには他にもたくさん素晴らしい選手がいるのですよ。
もし筆者が監督だったら、絶対に呼びたい選手がたくさんいます。
たとえば次のワールドカップで期待したい若手世代でピックアップすれば、
FC東京の大竹や米本、浦和レッズの柏木、セレッソ大阪の乾や家長、清水エスパルスの伊藤翔
などなど。
もっともっとJリーグが注目されて、スタンドが埋まって、
見る側の目が肥えていけば、日本のサッカーはどんどん成長していくと思う。
世界と日本の差は、サポーターの見る目の差でもあると言えるのです。


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最後に、PK戦のことで、負け惜しみ。

PKは、絶対的に先攻が有利!
基本的にPKは決まるものです。
決まらないケースは、キーパーのファインセーブもあるけど、
キッカーのミスによるものがほとんど。

先攻は、先に決めて後攻にプレッシャーを与えられます。
後攻は、先攻が先に決めていたら、
「外したらヤバイ・・・」という気持ちになります。

つまり、先攻は外しても次にキーパーが止めてくれる可能性があるのに対し、
後攻は、外したら負けに直結する状況、かつ決めても同点にしかならない。

同じ得点差でも、かかっているプレッシャーがかなり違います。
PKは、キーパーよりもキッカーが重要です。
キーパーは、止められなくても仕方がないという気持ちでやれますが、
キッカーは、外したらかなりの責任を感じてしまうわけです。

そのため、蹴る順番は非常に重要で、
先に決めて、相手にプレッシャーをかけられる先攻が絶対的に有利だと言えます。

しっかり調べてませんが、PKでの先攻と後攻の勝率を調べれば、
おそらく先攻が数字的にも上に行っているはずです。

今大会のワールドカップも、まだPK決着となる試合が出てくると思います。
先攻と後攻の心理状態を読みながら観戦すると、また面白いかも。


日本×デンマーク〜刻んだ歴史|2010年ワールドカップ南アフリカ大会

ワールドカップを思う存分楽しみたい。
単なるサッカーファンの一人である筆者は、
あくまでも“サッカーを楽しみたい”という枠組みの中で、
今大会のワールドカップを心待ちにしていた。

ご存知の通り、日本のサッカーは、初戦の対カメルーンで、
自国開催以外での初勝利を挙げ、
ついには、デンマークをも破って、決勝トーナメント進出を果たすことになった。

開催直前まで、目に見える結果が出ていなかったためか、
四年前のドイツ大会に比べると、お世辞にも盛り上がっているとは言えなかった
国内の雰囲気も一変し、渋谷のスクランブル交差点や、大阪の道頓堀川など、
“歓喜の名所”は無法地帯と化した。

価値観の多様化、人それぞれの幸福の形、
よく言えば自律化を進んできた日本が、
“みんな一緒に喜ぼうよ!”という20年くらい前の時代に遡ったようである。

「にわか」のサッカーファンのことをとやかくいう「自称サッカー通」も、
いなくはないのだろうが、筆者はこの状況をとても嬉しく思う。
まさか、今大会の日本代表が、ここまで国や時代を動かしてくれるなんて・・・。

これまでサッカーファンでもなかった人が、
一緒にサッカーを見て、大きな声を出して、興奮している。
なかなかいいではないですか!

世界中で愛されているサッカーであるからこそ、
世界共通の文化であるからこそ、
こんなにも熱くなれるのだと、改めて実感するし、
サッカーという団体競技の奥深さに、心底、感動している。


さて、デンマークとの戦いも、振り返っておこう。

まず、第1戦~第3戦まで、まったく同じ先発メンバーであった。
これは、過去の大会にはないことで、特筆するべきことである。
ワールドカップという全力で戦う大会で、ケガ人も出さず、コンディションも整え、
さらに高地~低地~高地という心肺機能に負荷がかかる日程を、
見事に乗り越えることができたのは、フィジカルトレーナーの充実した仕事が大きい。
また、累積警告をもらわなかった、選手たちの冷静なゲーム運びも特筆すべきだろう。

岡田監督がいっていた「サッカーがチームスポーツであることの証明」は、
ゲーム戦略や試合中のチームワークのみならず、
フィジカルトレーナーやスコアラーなどの裏方スタッフの、
絶え間ない努力が結集されていることにも、スポットを当てるべきだろう。

そして、デンマークとの第3戦は、
何よりも、選手たちが「真の自信」を掴んだように思える試合だった。
守備の意識を高く持ちながら、切り替え早くし、攻撃に転じる、
というスタイルは、カメルーン戦とオランダ戦でも同様であったが、
守備の時に、最終ラインが下がりすぎず、相手の攻撃を恐れていなかった。

攻撃的な守備。
これが第3戦で見られたことは、とても大きいと思う。

海外でプレーする選手が少ない日本では、
ワールドカップでの1つ1つの試合が、本当に大きな経験となり、財産となる。


さあ、決勝トーナメントだ。

カメルーン戦とデンマーク戦では、先制点を取ることができ、
後半はそのアドバンテージを利用したゲームコントロールができた。

一方、オランダ戦では、1点ビハインドの状態で、
追いつくことができずに、試合終了を迎えた。

決勝トーナメントは、一発勝負の戦いである。
必ずどこかで、ビハインドしながら追いつかなければならない展開がある。

ポイントは、交代選手だろう。
オランダ戦は、中村俊、岡崎、玉田という3枚を使ったが、
効果的な交代とは言えなかった。

本当のことを言えば、石川直、香川、佐藤寿あたりが欲しかった。
しかし、今さらそれを言っても仕方がない。
相手が嫌がるのは、
危険な位置に飛び出すスピードと
危険な位置に通すスルーパスだ。

もし、パラグアイ戦でビハインドする展開となったら、
後半に、中村憲、岡崎を投入。
延長戦になった場合は、最後のカードで矢野。

これを期待したいと思う。
ここまで来たら、守備用とか攻撃用とか言ってられない。
ベンチスタートで縦への推進力があるのは、矢野のみ。

ジョホールバルの時の岡野のような感じ。
とにかく走ってくれ!!!

日本×オランダの備忘録|2010年ワールドカップ南アフリカ大会

0-1の敗戦。
試合内容を振り返れば、1-1で終われる可能性もたしかにあった。
しかし、この結果こそが、FIFAランキング4位との差でもあることを
私たちは改めて受け止めなくてはならないのだろう。

まずは、筆者の感想。

<前半>
カメルーン戦と全く同じスターティングメンバー。
これを見た瞬間、勝ち点1は最低でも取らないとまずい、と思った。
立ち上がりは、やや臆病になっていると感じたが、
プランニングどおりの試合展開に持ち込んでいたことで、
日本のペースといってもよい内容だった。
前半終了間際に、オランダのDFの裏のスペースを
効果的についていく場面が何度かあった。
これをもっと前半早くからやってもいいのではないか、と感じた。

<後半>
前半を思い通りの「0-0」で終わらすことができたところで、
後半をどのように戦うのかを注目していた。
前半と同じように守備から入ろうと思っていたのだろうが、
少し選手・ベンチともに迷いが生じたのではないだろうか。
前半が思った以上にプランどおりに行くことができた反面、
後半のプランに強いメッセージを感じることができなかった。
3枚のカードは、中村俊、岡崎、玉田。
ここで私の感じた違和感が決定的なものに。
この交代の3人は、これまで先発を張って来たメンバーだ。

後半残り15分という時間帯から出場する選手を“切り札”と呼ぶが、
この切り札は、専門職種的な性格ゆえ、スペシャリストを使いたい。

23人の選考をした際には、この切り札枠に、
大久保や松井といった、サイドからスピーディーに仕掛けられる選手を
イメージしていたのではないだろうか。

しかしながら、大会前のテストマッチや練習試合での不調から紆余曲折して、
なんとか間に合わせた戦術とメンバー配置であることから、
本来、切り札として起用を予定していたメンバーが先発に回り、
逆に控えには、“本来は先発の”誇り高きメンバーしかいない。

やはり23人をいきなり発表して決め打ちしてしまった弊害が、
顕著にあらわれたという一戦であった。


この“ねじれ岡田ジャパン”が、運命をかける第3戦のデンマークとの戦いに、
どのようなカードをどのような順序で切っていくのか、について、
非常に興味深く、注目したいと思う。



前回の記事では、日本が決勝トーナメントに進出するパターンを3つ挙げてみた。
それを少し振り返ってみる。

**********************************************************************
<可能性1>
オランダ戦・・・負け(勝点0)/デンマーク戦・・・引き分け(勝点1)

<可能性2>
オランダ戦・・・引き分け(勝点1)/デンマーク戦・・・引き分け(勝点1)

<可能性3>
オランダ戦・・・負け(勝点0)/デンマーク戦・・・勝ち(勝点3)
**********************************************************************

上記の可能性1と可能性3。
デンマークがカメルーンが2-1で勝利してくれたため、
次の第3戦では、日本が引き分けでも得失点差でデンマークを上回るため、
決勝トーナメント進出が決定することとなった。

このことは、第3戦の戦い方において、非常に重要なファクターとなる。

“引き分けでもOK”という状況が、はたしてどのように作用するか。
おそらく、デンマーク戦も、「まず前半に失点しない」ことを念頭においてくるだろう。
しかし、オランダ戦では、後半の戦い方にはっきりとしたメッセージがなかった。
90分、引いて守りっぱなしで引き分けられるほど、
日本に幸運は残っていないと考えるべきだろう。

選手のコンディションが重要だ。
第1戦、第2戦とほとんど同じメンバーで戦った日本は、
第3戦のスターティングメンバーと、後半の切り札をどのように構成するか。

オランダ戦で、無理をしたツケが、出てしまう可能性もある。
ただ、累積警告(イエロー)での出場停止がないことは、非常に幸いだ。


本当の意味での、岡田監督の手腕がジャッジされる試合となる。
日本代表は、ひとつになれるのか注目したい。

日本×カメルーンの備忘録|2010年ワールドカップ南アフリカ大会

とにもかくにも、
我々の日本代表は、自国開催以外でのワールドカップにおいて、
はじめての勝利を手にすることになった。

これは、まぎれもない事実で、日本サッカー史における歴史的な一日と言っていいだろう。
今後、10年後も20年後も、今日の日の映像が幾度となく紹介されることになるだろう。
このような1ページを残してくれた、
岡田監督と代表選手たちには、大きな拍手を送りたいと思う。

ところで、今大会については、これで俄然面白くなってきた。
4年前のドイツ大会では、初戦でほぼ終わってしまったのだが、
今回日本代表は、初戦で“虎の子の勝点3”を手に入れたことになる。

オランダ戦、デンマーク戦の2試合で、最低であと勝点1を手にすることができれば、
決勝トーナメントへの切符が手に入る可能性が出てきた。
これは、数字的にも期待していい状況だと思う。

同時に、現時点で、オランダ戦の戦い方が非常に難しくなったとも言える。
あえて言うまでもなく、このE組でオランダという存在は、
実力・実績ともに群を抜いている存在であることは、間違いない。

オランダとデンマークとを比較すれば、
デンマークから勝点を取ることの方が確率は遥かに高いと思う。
しかし、次の相手は、オランダである。

様々なケースを想定すると、このグループリーグというものは、
戦う順番が非常にデリケートであり、結果を左右する大きな要素となることについて、
あらためて理解しなくてはならないと思う。

日本が決勝トーナメントへ進むには、以下の3パターンではないか、と想定する。


<可能性1>
オランダ戦・・・負け(勝点0)/デンマーク戦・・・引き分け(勝点1)

<可能性2>
オランダ戦・・・引き分け(勝点1)/デンマーク戦・・・引き分け(勝点1)

<可能性3>
オランダ戦・・・負け(勝点0)/デンマーク戦・・・勝ち(勝点3)


いずれにせよ、デンマーク戦での引き分け以上が求められる。
ポイントは、オランダ戦でなるべく消耗しないことだろう。
もし、オランダ戦で引き分けた場合、それは相当レベルで守備陣が消耗することを意味する。

思い出して欲しい。
日本のセンターバックは、中澤とトゥーリオしかいないのだ。
岩政もベンチにはいるが、本気で一度もテストしていない上、使う気配すらない。

第3戦のデンマークで、いかにいい状態で臨めるかが大切だろう。
あと、もうひとつ大切なことは、今大会の日本代表の心臓部となっている
阿部が、カメルーン戦で1枚イエローをもらっていること。

もし、オランダ戦で阿部を使い、もう一枚イエローをもらったら、
デンマーク戦での出場がなくなってしまう。

オランダ戦に引き分けることは、アンカーの阿部が、
ファール覚悟で、スナイデルに相当プレッシャーをかけなければならないことは明白。


ということで、私個人としては、
次のオランダ戦で期待したいことをまとめてみたいと思う。

・絶対に阿部を使わない。
・センターバックの負担を軽減するため、システムはアンカーなしの4-2-3-1で、
 前線からのプレッシャーを。
・なるべくフレッシュな選手を起用(森本、岡崎、玉田あたりも使って前からプレス)


本稿の最後に。
カメルーン戦は、とても勇気をもらえる結果となったが、
1つだけ、残念だったこと。

矢野が実に期待はずれだったこと。

後半、1点リードの場面で、前線からの守備。
という状況のために招集したことは本人も分かっていたはず。
ここぞ、というときでの矢野の起用は、岡田監督の采配にも筋が通っている。

それなのに、あの運動量の少なさ、スピードのなさ、気迫のなさ。
本当に腹が立ちました。

さらに観光気分のブログ更新。
http://ameblo.jp/yanokisho

準備不足にもほどがある。
日本を代表しているという意識がまったく感じられず、
とても悲しい気持ちになりました。

とりあえず、顔を引き締めろ。

日本×韓国戦の備忘録|2010年ワールドカップ南アフリカ大会

19:00少し前に、四谷のスポーツバー『ティア・スサナ』に着き、
日本と韓国のテストマッチを観覧。

5月18日のブログにこんなことを私は書いていたのだが。。

>▼直前でのオプション変更が全くできない
>テストマッチをやる前から、本大会での戦い方を決めつけてしまったことにもなる。
>もし、テストマッチで、思うような連動性を得られなかった場合でも、
>選手やシステムを変更することがほとんど不可能。
>たとえば、相手チームのCBに思いっきりゴール中央を固められて、
>そこをどうしても切り崩せない場合、
>石川直のようにサイドアタッカー専門のMFが不在であることが懸念される。
>本大会直前の繊細な試行錯誤の可能性を放棄していることになる。
>つまり、選出された23人でできる範囲のサッカーに決め打したことになるので、
>それがテストマッチで成果を見られなかった時、チーム全体に“手詰まり感”が漂うことが恐ろしい。


結果としては、恐れていたことが起こってしまった・・・
という他に感想はなくなってしまった。

前半開始早々にパクチソンの個の力により先制された後は、
韓国はしっかりと本番を見据えた“大人の対応”で勝ち点3を取るための
予行練習のようなサッカーを展開。

終了間際に余計なPKでケチも付き、
まさになす術がない試合であった。

私なりに感じたいくつかのポイントを整理しておく。

1)遠藤の守備は通用しない
振り切られた後にスライディングでファールするしか止められなかった。
もし本番でこれをやってたら、イエロー2枚は確実。

2)中村俊の明らかな劣化
すべてにおいて、もはや代表選手のプレーではなかった。
フィジカル弱→当たり負け→キープできず→カウンター受ける
というシーンを昨日はこれでもかというくらい見た。

3)本田でさえも当たり負け
日本ではフィジカルの強さはトップクラスという評価の本田でさえ、
前を向かせてもらえないほど通用しなかった。

4)長谷部の守備のセンスのなさ
メディアはあまり言ってくれないが、
前半の失点も、長谷部が振り切られていることが大きな要因。
危険察知能力において、かなりセンスのなさを感じる。
ボランチとしては、非常に問題。


さて、どうするのか?
我らが日本代表は、明日、出発する。
チーム全体に漂う“手詰まり感”を、どのように立て直すことができるのか。
または、このまま戦意喪失していくのか。

もう、23人のメンバーは決まってしまっているのである。
繰り返すが、ケガ人などが出ない以上、今さら変更できないのである。

長谷部のコメントを読めば、すでにチームは崩壊の一途をたどっていることが明白だ。
>もっともっと速い選手、もっともっと仕掛けられる選手が必要だと思う。
>それは僕らが考えることではないんだけど、僕たちはやっていて正直感じました。


監督と選手の信頼関係とはどういうことなのだろう。
今さらの段階で、この発言では、本当に悲しい。

仲良しチームが強いとは思わない。
ピリピリするような緊張感ある関係が、チームを強くすると思う。
言いにくいけど、言わなくてはいけないことを、
この4年間で、どれだけ発言し、実行しているか。

勘違いするな。本当の結束力とは、
サッカーが終わったらもう口もききたくなくなるほどの、
激しいコミュニケーションを繰り返すことで生まれるのだと思う。

それをやってこなかったツケが“今さら”露呈されただけのことだ。
もう遅いことは明白。
ただ、ワールドカップに出場する以上、ショック療法は不可欠の状況だろう。
私たちは、あと3週間でやれるショック療法が何なのか、それを楽しむ他ないのだ。

キーマンは誰か?|2010年ワールドカップ南アフリカ大会

2010年のワールドカップ南アフリカ大会。
我らが日本代表は4度目の挑戦である。

前回(2006年)のドイツ大会では、
ゴールデンエイジと呼ばれた世代が、絶頂期を迎えていたということ、
国としても、3回目の挑戦という“成果を問う”タイミングであったことから、
非常に期待感が大きかった訳だが、結果はご存知の通り。

その敗戦の総括をしっかりとやらないまま4年の月日が過ぎた感があるが、
それでも今回、“同じ轍は踏まないぞ”という雰囲気はある。

ワールドカップといういわゆる短期決戦の大会では、
チームの技術力と同じかむしろそれ以上大事になってくることが、
“ベンチの温度”ではないかと思う。

2002年のトルシエジャパンでは、中山・秋田がいた。
2006年のジーコジャパンでは、誰もいなかった。
2010年の岡田ジャパンでは・・・、川口が選出された。

ドイツの同じ轍を踏まないために、
ベンチの温度係としての川口の選出ということは、岡田監督も述べている通り。

私自身の23人の予想にも、川口は入れていたので(←さりげなく自慢)、
発表の時は、やっぱりそう来たか、という感覚で見ていた。
川口を予想はしたが、私個人として川口の選出に賛成か、
と言われれば、それはまた別とならざるを得ない。
(川口は好きな選手の一人ですが)

そこであらためて今大会のキーマンは誰なのかを考える。

私が予想しているキーマンは川口ではなく、楢崎である。

精神的支柱として川口が選出された今、
楢崎はどのような気持ちで準備をしているのだろう。

川口と楢崎は、ともに34歳。ともに4度目の選出。
日本のワールドカップの歴史は、この2人と共に歩んできたと言っても過言ではない。

1998年の正ゴールキーパーは、川口。
2002年の正ゴールキーパーは、楢崎。
2006年の正ゴールキーパーは、川口。
2010年の正ゴールキーパーは、楢崎でほぼ間違いないだろう。

つまり、川口の経験と楢崎の経験は、同格であるのだ。

岡田監督が、チームリーダー不在として、川口を頼った。
このことが楢崎の心にどう影響を及ぼしているのか、を私はとても不安に思っている。

川口の役割はすでに明確であり、川口自身も迷いなく日本のために働くだろう。
しかし、川口の選出により、楢崎の役割は非常に難しくなったと思う。

もし、日本代表が今大会、いい成果を得ることができるとしたら、
楢崎の“チーム内での大人な対応”、“ピッチ上での冷静な集中力”が必要不可欠だろう。
また、川口を立てつつ、適度なリーダーシップを発揮するというバランス感覚が求められる。


そのことを思うと、私は猛烈に楢崎の応援をしたいと思うのだ。

日本×韓国戦を前に|2010年ワールドカップ南アフリカ大会

さて、23人+予備登録+サポートメンバーの選出が出そろったところで、
早くも日本サッカーの新たな課題が見えてきた気がする。

岡田監督は、98年の反省を踏まえ、
他国の選出方法とは異なるやり方で、先に23名を決めた。
どのような選び方をしたとしても、メリットとデメリットがあることは分かっていたことだろう。

しかしながら、予備登録やサポートメンバーとして選出された選手は、
もれなく“23人に入ることができなかった”という負の感情を抱えていることに改めて気づかされた。
報道に依れば、サポートメンバーに選出されることを固辞した選手もいるとのこと。

当然と言えば当然だろう。
ここの時点で、結果として日本代表の抱えることになった問題を列挙してみる。


▼予備登録+サポートメンバーの選手たちのモチベーションの問題
けが人が出ない以上、本大会に出場することができないことが分かっており、
コンディションをどの程度まで、上げて良いのか不明。
選手は、代表だけのことを考えれば言い訳ではない。
他の選手がJリーグの後半戦に向けて、大切なオフを過ごしている間、
出れないことが分かっているのにも関わらず、準備を強いられるという、
なんとも気の毒な状況であることは明白で、どこまで準備するかが疑問。

▼本大会開幕までの3ゲームの戦い方の問題
上記の理由から、もしも、23人の中でけが人が出てしまった場合、
予備登録やサポートメンバーから、繰り上がる選手のコンディションに信用が置けない。
ということは、韓国、イングランド、コートジボワールとのテストマッチでの、
最大の目的は“ケガ人を出さないこと”ということになる。
チームとして本気で仕上げるには、テストと言えるのか疑問の状況だし、
私たちの立場としても、テストマッチでどの程度の内容や結果を期待すれば良いのか疑問。

▼直前でのオプション変更が全くできない
テストマッチをやる前から、本大会での戦い方を決めつけてしまったことにもなる。
もし、テストマッチで、思うような連動性を得られなかった場合でも、
選手やシステムを変更することがほとんど不可能。
たとえば、相手チームのCBに思いっきりゴール中央を固められて、
そこをどうしても切り崩せない場合、
石川直のようにサイドアタッカー専門のMFが不在であることが懸念される。
本大会直前の繊細な試行錯誤の可能性を放棄していることになる。
つまり、選出された23人でできる範囲のサッカーに決め打したことになるので、
それがテストマッチで成果を見られなかった時、チーム全体に“手詰まり感”が漂うことが恐ろしい。


挙げれば切りがないのだが、今回また日本のサッカー界は、
大きな課題を抱えたことになるだろう。
直前での選手選考方法の問題。

他国が30人を選出しておき、そこから絞り込むというスタイルを取っている理由が、
日本にはまだ分かっていないのかもしれない。

そういうディテールにこそ、サッカーの歴史があり、
チームの強さとなっていることが、予想できる。