私のFacebook友達の間で話題になっている本
現場の教員は教えながら感じてきたことだと思います。
この本の後半を読むと、たくさんのデータから中高生が読めてないことがよく分かります。
そして、成績上位校のお子さんはちゃんと読めていることもよく分かります。
私も問題を解きましたが、問題の中に答えが書いてあり、読解力さえあれば正解にたどり着けるものでした。
(難しいのもあって、しっかり読まないと間違えたのもありました。)
私が現場で肌で感じてきたことがデータとして出てきた感じ。
このデータ、素晴らしい。
自分自身、読めていない子の存在を感じてはいたけれど、データとして見るまで、こんなにひどいとは思っていませんでした。
読めていない子の問題を先送りしてきたんだという反省。
先送って送られた場所で読めるようになっていったわけではなく、送られているだけだという現実。
そして、国語の教科書の「読み取り能力」の積み重ね方がちゃんと機能していないんだろうな、という思い。
公教育で、誰が教えても読み取り能力を上げることができるようにするには、教科書がだいじになってくると思います。
親としてできることは、たくさんあります。
音読を聞くこと。
子どもの学習に関心をもつこと。
3年になって理科と社会が始まったらその教科書の音読を聞くこと。
4、5年になって、社会の教科書に表やグラフが多くなってきたら、そのグラフが意味していることを質問すること。
内容に関して質問すること。
何を学んでいるのか分かったら学習は、楽しいです。
本の中で新井さんが書いておられるように、文さえ読めたら何度でも学び直しができます。
読む力、書く力をどうやってつけるか。
公教育に関わる者としては、うーん、と、思う。
でも、国語をたまに教えると、その中でもできることはあると感じます。
私に与えられた時間の中で、教科書を読み取れる子を増やすこと。
どんな質問をすると、論理的思考を鍛えることができるか考えること。
我が子を通して研究。
学校の子ども達の学びを通して研究。
先生は、子ども達の書く文やテストの結果がフィードバックになります。
どれだけこちらの思いが伝わったのか、彼らの心に響いたのか。
子ども達の姿から学びたいと思います。
教育関係者は、後半(166ページ以降)だけでも、ぜひ、ご一読を。
No.886