DJI D-RTK 2モバイルステーション
前々回のDJI「PHANTOM 4 RTK」の記事では4Gドングルを使用したRHANTOM 4 RTK単独でのネットワークRTKを用いた測定精度をご紹介しました。
今回は4GドングルによるネットワークRTKではなく、専用のD-RTK 2モバイルステーション(固定局)を使用したRTKの測定精度についてご紹介したいと思います。
D-RTK 2モバイルステーションは、主要なGNSS(全球測位衛星システム)に対応するDJI高精度GNSSレシーバーのアップグレード版です。
cmレベルの測位データを生成するリアルタイム微分補正を可能にし、相対精度が向上します。
ネットワークRTKとの違いですが、
①補正情報送受信のためのSIMカード(インターネット回線契約)が不要
②4G/LTEの電波が受信できる環境下でなくても飛行可能
③ネットワーク補正情報配信サービスとの契約が不要
④基地座標を標高値で入力することにより、撮影画像に標高値を直接記録できる
(ジオイド高を考慮する必要がない)
等の利点があります。
マイナス点としましては、
①D-RTK 2モバイルステーションが別途必要
②飛行現場の見通せる場所に既知点(公共座標)が1点以上必要
などが挙げられます。
D-RTK 2モバイルステーションは、既知点上に設置し電源投入後まずPHANTOM 4 RTKのプロポとリンクさせます。
モバイルステーションとリンクさせると、プロポはいったん機体とのリンクが解消されるため、その後再度プロポと機体をリンクさせる必要があります。
電源を入れ直す度に毎回リンクさせ直さなければいけないのはちょっと面倒くさいかも…
D-RTK 2モバイルステーションを設置しているポイントの座標をGS-RTKアプリに入力して、準備完了です。
アプリには、アンテナ高を入力する項目がないため標高値にアンテナポールの高さ+141.9mmを加えた値を入力します。
また入力できる座標は、現時点では緯度経度(10進法)のみとなっています。
今回も前回と同様に実際にPhantom 4 RTK / D-RTK 2モバイルステーションで撮影した写真から写真に付与された位置情報のみで解析した値を検証してみました。
弊社小野市のテストフィールド内に5枚の対空標識(サイズ50cm×50cm)を配置して、Phantom 4 RTKは解析値と測量機での実測値とで比較します。
解析ソフトはMetashape(旧Photoscan)を用い、検証のためにソキアGNSS受信機GCX2を使用しました。
(今回の設定値)
モード:写真測量2D
飛行高度:25m
撮影枚数:62枚
オーバーラップ:フロント80% サイド65%
地上解像度:7mm
Metashape解析結果
通常通りに写真アライメント後、対空標識はマーカーとして自動抽出します。
「座標データタブ」の推定値アイコンを押すと写真に記録された位置情報のみで算出した対空標識の座標が表示されます。
ネットワークRTKとは異なり、カメラに記録されている高さは既に標高値になっているため、後から変換したり計算し直したりする必要はありません。
今回の結果では、X方向に仕様精度以上の比較的大きな誤差が出ています。
D-RTK 2モバイルステーションの設置に注意して、次の機会に再度確認してみたいと思います。
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